Quantcast
Channel: f u k u r o
Viewing all 101 articles
Browse latest View live

天使の名を冠する異形

0
0
イメージ 1
天使の名を冠する異形 Valtiel
 
 先週土曜日から左脳上部と右脳側部が割れそうに痛み時々吐気がする。
背筋が硬く凝って痛む。 頭痛は恐らく背筋の凝りから来ているんだろう。
もうずっと仕事。 来月も再来月も休める目処が立たない。 休むとしたら家の用事か身体を壊した時だけ。 私は肉体労働者なので身体中の筋肉が凝り関節を痛めている。 
休みたいけど休めない。 身体も精神も壊れそう。 書類も遅れ溜る一方。
毎朝起きれず仕事中も、帰宅しても苛立ちが爆発しそうでどうにもならない。
今日は病院で頭痛の診察ついでに花粉症の薬を貰うつもりで現場を空けた。
でも自棄になってしまい死んでもええわと想い家に篭って悶々としていた。
母の為、家族にひもじい生活をさせない為に頑張る! しかしその想いも今の私を
苦しめているのか。 子供達に少し贅沢させ過ぎかも。 
 昨夜11時頃、一人で仕事に行った時に近所の池に飛び込んで死にたいと云う衝動に駆られた。 もしここがビルなら飛び降りて終りだけど池に飛び込んでも即死出来ないし寒過ぎて途中で死ぬの嫌になるだろうと想い実行しなかった。
その帰りに年老いた野良犬が寂しそうに私の後ろをずっと付いて来た。
耄碌した目に垂下がった乳房。 野良犬が現代を生き抜く事は困難である。
とても哀れに想えた。
 
 
 
 まぁブログ書いてる位だから自殺なんてしないんだろうな。
今回は大好きなサイレントヒルの世界観を久ぶりに書いてみることにする。
ゲーム3作目【 SILENT HILL 3】からヴァルティエルと云う異形について書く。
血と膿と錆で塗れた狂気の世界で、主人公ヘザーを付回すクリーチャー。
イメージ 2
 狂気の回廊でヘザーをストーキングし続けるヴァルティエル
 
冒頭から最後までヘザーを傷付ける事なくコソコソ付回すのみ。 1作目でのアレッサとシェリルの生まれ変りであるヘザーは生まれ持って【神】を宿しており、ヴァルティエルは神を宿したヘザーを見守る為に付回す監視者である。
縫い目が走る頭には顔が無く後頭部に口の様なものがあるだけ。 
その姿は2作目【 SILENT HILL 2】の処刑人 Red Pyramid Thingから三角頭の鉄兜を脱いだ様な恰好である。
 
 
イメージ 3
 赤いハンドルを回し続けるヴァルティエル
 
ヴァルティエルはヘザーを付回し監視するだけでなく、ヘザーが進行する通路の至る処でハンドルを回し続けている。
画像上:ヘザーの目線の先でハンドルを回すヴァルティエルの上に赤いドレスの女性が二人吊り下がっている。 アレッサとシェリルを意味する。
その二人の生まれ変りがヘザーである。  ヴァルティエルがハンドルを回し続ける行為は輪廻転生を意味し、ヘザーの運命を暗示している。
 
イメージ 4
 Fukuro Lady を弄るヴァルティエル
 
度々ヴァルティエルが倒錯的性嗜好を愉しむかの如くにナース・クリーチャーや
Fukuro Lady を処刑している場面に遭遇する。 異質な行為であるが官能的であり、狂気の世界観を構築するのに重要な要素である。
 
 
イメージ 5
 画像上:血と膿と錆に塗れた狂気の回廊に置かれたロッカーで悶えるヴァルティエル。 これは何をしているのであろうか。
 画像下:プレイ中にヘザーが死ぬ(ゲームオーバーする)と暗闇からヴァルティエルが現れヘザーの骸を回収する
 
Silent Hill 3 : Valtiel Cutscenes
 
 
 
終局、【神】の誕生を媒助するヴァルティエル
イメージ 6
 終局の場面、教会礼拝堂で体内から神の胎児を吐き出したヘザー。 ヘザーは吐き出した神の胎児を踏み潰そうとしたが聖女派司祭クローディアがヘザーを必死で突き飛ばし、胎児を大事そうに拾い上げ、それを飲み込んでしまう。 
『アレッサ(ヘザー)、貴方がやらないなら私が・・・・・』
その直後礼拝堂の縦穴(産道)からヴァルティエルが現れクローデイアを産道に引きずり込んだ。 産道から地下に降りてみるとクローディアは息絶えており変りに不気味な異形の姿があった。 
クローディアが不完全なまま産まれさせた神である。 礼拝堂の地下(子宮?)で頭を激しく揺さ振りながら現れたバルティエルは神の頭に、洗礼を受けたカトリックの女性の証であるベールに見立てて優しくカーテンを被せる。
 
 
イメージ 7
 極めて異質でありながら神々しさと悲しみが満ち溢れる。
 
役目を終えたバルティエルは忽然と姿を消す。 2003年当時、3作目の本作をやり込んでいてストレスがあった。 先ずは血の描写が多過ぎて生理的に受け付けなかった。 そして【 SILENT HILL 2 】のアンニュイな静寂を期待していた私にとって本作はドラマチック過ぎた。 しかし世界観とクリーチャーの異質さは満足出来るものであった。
この様な作品はその後出て来ない。
 
 
 
イメージ 8
 Valtiel 1/6 scale / 赤尾慎也 - HEADLONG
 
2007年8月に赤尾慎也先生が造形したバルティエルの素晴らしきレジン製造形物。
版権問題で生産量は極僅か、ワンダーフェスティバル等のイベントで少量だけが限定販売された。 しかしその後2010年にTRIMS JAPAN が赤尾慎也先生の本レジンキャストキットを少量であるが完成品として販売してくれたお陰でWEBで入手する事が叶った!
現在、同社は事業廃止してしまい、元々生産量も少なかったので現在は入手が困難である。

愛しているってこと

0
0
イメージ 1
 
 いっぱいはげましてくれてありがとうございます。 
でもメールの返信もできないし電話もとれません。 すみません。
日毎に頭痛と吐気が酷くなり今は座るだけで頭痛に襲われるから寝てるしかない。
ちょっと歩いただけで意識が薄れそうになるからね。
 
 さて、今回の脳腫瘍。 私は癌に勝って復帰するつもりでいる。
私以外に身寄りの無い母と、まだ小さすぎる子供達と妻を残して先には死ねない。
次の検査は今月の20日。 その検査結果で処置の方針を決め手術先が決る。
しかし頭痛が日毎に激しくなり、一日寝たっきりで食事の為に座っただけで頭痛に苦しめられる。 脳味噌を潰されそうな痛みが続きこのまま脳が圧迫されて心臓が止まるんじゃないか!?と感じるほどきつい。 こうなると意識も朦朧とし話す事も困難になる。
このまま次の検査日まで持たないし、こんな私を見てくれる妻が可哀想だ。 
なので月曜日に紹介状を書いてもらい一日も早く次の検査を受け手術してもらうつもりだ。
 
しかし最悪の事も考えておかねばならん。
レントゲンで観た腫瘍も大きかったし、この痛みは異常だし・・・
 
術後または死んだ時の事を考えて想いを書いておきたい。
これは私の希望だけど、無駄な延命措置を希望しない。 植物人間になったら機械を停めて欲しい。
もし私が死んだ場合は密葬で頼む。 
回りが黙ってないのは判るが死んだ者よりも今生きている者の生活の方が大切。 沢山のお金を使って私の葬儀を執り行う事は反対だ。
 
そして母の事を頼む。
 
子供達にバランスの取れたものを食べさせて健やかに育ててね。
頭ごなしに怒らないで諭して怒ってあげて。 勉強が出来なくてもいい。 
自分の欲の為に人を傷付ける人間にならないように愛情を注いで育てて欲しい。
厳しく育てて欲しいけど将来彼らが進みたい道があれば尊重してやって欲しい。
やすえ。 君には頼む事が多くて申し訳無い。
君はまだ若いから良い人が見付かったら一緒になってもいいよ。
でも自分の力で生きて行けない様な奴には惚れるな。 私が残すものは母と君たちにだけ使ってくれ。
 
頼む。
 
 
 
イメージ 2
愛子♪
私の人生を変えてくれた愛娘。 好きな事いっぱいしたら良い。
我慢して後悔するよりやって後悔した方がマシ。
 
桜太♪
自分の想っている事は態度で示さなければ誰も気付いてくれないよ。
傷つくことを恐れないで自分を表現するんだよ。
 
雛子♪
君はまだ小さ過ぎて分からない。どんな風に育つのか愉しみだ。
 
みんな自分を信じて真っ直ぐに生きてね。
絶対に人を傷つけてはいけないよ。
私はみんなのことを愛している。
君たちと離れるなんて信じられない。
パパの事を忘れないでね。
 
やすえ♪
君には何もしてやれなかった。
本当に申し訳ない。
でも私は君と一緒で良かった。
愛してる。
 
おかん♪
産んでくれてありがとう。
おかけで素晴らしい人生だった。
先に逝ってごめん。
 
 
私が最後に云いたいのは
みんなの事とても愛してるってこと。
 
 
Johann Sebastian Bach - Arie aut G
 
ただ何となく。 好きな曲。
優雅で荘厳。 穏やかで美しい音。
妻との結婚式に絶対外せなかった1番の曲。

近況(皆さん、すみません)

0
0
イメージ 1
  今回は沢山の方にご心配をお掛けしまして申し訳ありません。
 
 私は生きています。 当初、頭痛が激しくて病院に行ったら脳腫瘍だと云われ、腫瘍の大きさと痛みの激しさから死ぬんだと想っていたがまだ生きています・・・
友人や仕事関係の方々に励まされ支えられ、またこのブログで出会った沢山の仲間、そして中国・タイなどのアジア諸国、アフリカやヨーロッパの栽培家からも沢山の応援メールを戴きました。 加えて当ブログを読んで下さっている面識の無い方々からも沢山の励ましのメールを戴きましてとても感謝しております。
戴いたメールに返信出来なかった事を深くお詫び申し上げます。
 
 2月末に激しい頭痛と吐気に悩まされた原因。 脳腫瘍。
私の脳腫瘍は脳下垂体腫瘍といって良性の腫瘍で本来大した病気ではない様です。
脳下垂体とは人間の小指の先ほどの大きさなのですが、私のケースでは脳下垂体がゆで卵ほどに大きくなっており視神経や脳を圧迫しておりそれが頭痛の原因になっており何れ失明に至ると診断されました。 最初に診て戴いていた私立病院で早急な手術を要すると云われ脳下垂体の権威である先生がいる医療センターを紹介して戴いた。 新しい先生の見解でもやはり脳下垂体の摘出と云う形に変り無いが、先生曰く無理に摘出しても失明等の障害が残る可能性があるし少しでも肉腫が残っていると直に再生してしまうので慎重に検査を進めベストな方法を取るとの事。
先日の診断で先生曰く、脳下垂体腫瘍は鼻から摘出する方法があるが、私の場合では肉腫の取り残し及び視神経の関係で開頭手術を覚悟しておいて欲しいと云われ今に至る。 
 3月は私立病院でずっと検査を受けていたが、3月は頭痛と吐気が酷く痛み止めを処方して戴いたが服用しても3時間ほどしか痛みが止まらなかった。 
寝不足と寝たっきりの生活であった。 4月に紹介して戴いた医療センターの先生が処方して下さった薬は凄く効く。 最初に服用した時はフラフラになって少し気持ち良くなったが薬にもなれて今は現場作業でアルバイトして生活費を稼いでいる。 
 
 
 頭痛と吐気が酷かったがおかげで家族との触れ合いを愉しむ事が出来た。
イメージ 2
 2月3日 節分の豆まき
家族で過す2月の節分、何度目になるのかな?
みんな大きく成ったね!
 
イメージ 3
 妻が鬼役になるのが我が家の豆まき
チーコ♪とO太♪はママにおもいっきり豆を投げる。
妻も子供達も大はしゃぎ!
末っ子のP-仔は固まったまま立ち竦んでいた。
 
 
イメージ 4
 O太♪ 5歳のお誕生日おめでとう★
2月末のイベントはバクダン(O太♪)の誕生日。
O太♪の要望で妻手作りのケーキ♪
(うわっ・・・不味そう・・・・・=3=3=3)
クリスマスや誕生日のプレゼントは忙しい私の替わりに
いつも妻が買ってきてくれて『パパからのプレゼント』として
私を立ててくれている。 ありがたいことだ。
 
 
イメージ 5
 3月3日 雛祭り
なんか子供ってイベントばっかりだな!
子供を見ているとイベントがあろうが無かろうが、何時も愉しそうだし
何時も怒られて泣いてるしイベントなんか要らんのでは?と想う。
でも子供なりに全ての行事を愉しんでいるんだろうね。
まぁ俺も子供の時はそうだったんだろうけど。
 
イメージ 6
 3月3日
子供達だけで手作りケーキに挑戦。
うわっ不味そう・・・・ 私は戴かなかった。
 
 
イメージ 7
 3月中旬 焼肉!
3月は母が2度、焼肉に連れて行ってくれた。
凄く美味しかったよ! 
この歳になっても母に甘える自分が情けない・・・
 
イメージ 8
 ジュウジュウジュウ・・・・・うわー美味しそう。 
お肉を全く食べず野菜しか食べなかったO太♪も最近は
やっとお肉を食べる様になった。
私の大好物のトウモロコシは全てチビ達に食べられてしまう。
 
 
イメージ 9
 3月19日 チーコ♪卒園式
チーコ♪卒園おめでとう。
ついこの前に入園したと想ったのに、早いなぁ。
けどチーコ♪にとってこの幼稚園で学んだ事や想い出は凄く沢山あるんだろうな。
 
 
イメージ 10
 4月の花見
私は体調が悪く、出不精のO太♪と万年赤ちゃんのP-仔とで家で留守番
チーコ♪は妻と一緒に家の裏手の花見の名所へお花見
妻がお土産にフランクフルトと玉せん、焼きイカを買ってきてくれた。
 
 
イメージ 11
 母と一緒にふくちゃんラーメン
3月、4月上旬は私が仕事を休んでいたので母とよく会えた。
母と会うと問答無用にふくちゃんラーメン!
あっさり豚骨なんだけどおろしニンニクを入れて食べると最高。
母が昼を外食する時は私とチーコ♪とO太♪の4人で行く事が多い。
チーコ♪は麺類が大好き。汗をかきながら美味しそうに食べる。
しかし前回はO太♪がラーメンを食べるのに1時間20分ほど掛かった。
充分に冷めてからスープだけ飲み干して、のびてうどんの如く太った麺を
チマチマ食べる。 我々はO太♪が食べ終えるのは待つのに疲れ果てた。
O太♪は妻に似たのか麺類全般を好んで食べない。
なので今回はO太♪だけ焼き飯セットを頼んだ。
しかし、ダラダラ遊びながら食べて焼き飯を床にこぼしたので
私に怒られて凹んだ様子。
 
 
イメージ 12
 アニメ観賞
普段はニュース以外TVなんて観ないので3月寝込んでいる間アニメを沢山観た。
手持ちのDVD【宇宙戦艦ヤマト2199】【戦闘妖精・雪風】を何度も観て
次に何故か【NARUTO-ナルト】が観たくなった。
少年漫画なんて読まないし今までナルトなんて全く興味も無かったんだけど。
10年以上前に友達の子供がナルトが好きだからと誕生日にナルトのゲームソフトを買ってやった事があったが、対戦ゲームに付き合わされる羽目になり
チャクラがどうだとか、子供向けのアニメだなぁと想った。
その後、あまり覚えていないが、たまたまでナルトが家のTVで
映ってて何となく観た事があったんだと想う。
その時に何度か観たのが『暁』が出てくる頃で、小南vsトビだったり
暁誕生の話だとか長門と弥彦の話だったり。
なんとなく恰好良くて悲しい物語だなぁとおもった。
そして最近ちょろっと観た時が、悪役トビの少年時代の話で
実はトビ(オビト)はカカシと元仲間で、ナルトの様な性格の良い奴で
カカシを救うために命を落とし自身の写輪眼を、カカシの失った片目の替わりに
形見(カカシの上忍祝い)としてあげて死んだ。
と云う話だった。 多分、この話を観てグッときたんだろう。
その事を急に想い出してナルトをとても観たくなった。
だから【NARUTO-ナルト・疾風伝】を全部揃えて観まくった。
1巻4話、約90本(約360話分)
SASは諦めて、今は暁のメンバーになるのが夢なのである。
 
 
イメージ 13
4月7日  チーコ♪小学校入学式
この前産まれたばかりの可愛い愛娘チーコ♪
もう小学生になったんだね。 これから本当に色んな事を学ぶんだね。
大きな制服が可愛いね。 入学式では早速自分から他の子に話し掛けてたね。
入園式の時と同じだね。まるで私を見ているようだ。
馴れ馴れしいだとかうっとおしいだとか想われる事もあるけど
殻に閉じ篭っているよりも得るものは沢山あるよ。
自分らしく愉しんで、勉強も頑張ってね♪
 
 
イメージ 14
5月6日 近所を散歩
私の住む家は田舎にある。 自然が一杯。
溜め池や大きな蜂など危険もいっぱいあるけど
自然に触れ合う事で危険回避の術も身に付く。
なによりも子供本来の好奇心は自然にある。
TVとかゲームばかりしてたら人(生物)として何かが足らない
人間になってしまう。
また散歩行こうね!

N.x alisaputrana #1.

0
0
イメージ 1
 Nepenthes x alisaputrana #1. / select #1. from seed grown G.Kinabalu
( Nepenthes rajah x Nepenthes burbidgeae )
 
 久ぶりに、私が育てているネペンテスの事を書こうかな。 
現在、私は栽培品の殆どを傷めている。 去年1年間は今までに経験が無い位忙しかった。 ほぼ無休で早朝から夜遅く迄、そして36時間連続作業も多かった。 真夏に、私のミステイクで高山性原種をたった1日で壊滅状態にしてしまい、更にその年の冬は多忙を極め長年連れ添った大株をドライアウトで随分失ってしまった。 
私の一家言『根腐れさせるのは未熟者。ドライアウトは栽培家失格』である。
私にネペンテスを愛でる資格は無いのかもしれないな・・・・・
 去年夏から冬に掛けて沢山の鉢を傷めて、今現在に至っても動かない鉢も沢山。
そんな中で交雑種だけは何事も無かったかの様に成長を開始している。
今回は私が最も夢中になった自然交雑種 N.x alisaputranaの#1.について書いてみようと想った。 
 
 
イメージ 2
Dr.Charles Clark with the N.x alisaputrana by Sukaibin Sumail
 
 数々のネペンテス著書で有名なチャールズ・クラーク博士とアリサプトラナの下位袋。 撮影者はキナバル国立公園の職員スカイビン。 とても古い写真。
懐かしい・・・ スカイビンとは時々メールでやり取りするが、また会いたいな。
(先日のTVでスカイビンさんが『生き物にサンキュー!巨大食虫植物SP ボルネオの巨大植物は人間襲う 消化液地獄落ちたら絶対戻れない』と云う番組で現地ウツボカズラのガイド役で出てた!)
 本種は随分前に発見されていたにも関わらず未だに市場に出回らない魅力的な交雑種である。 しかし海外の栽培家ですら本種に反応する人は今まで居なかった。
唯一、国内で本種の魅力について熱く語れるのは山田さんと三本松さんだけであった。 山田さん曰く『本種の存在自体をみんな知らないみたい』らしい。
しかし最近は少し事情が変わってきている。コロラドの Jeremiahさんが本種の良さを認知し夢中になっているからである。 彼は世界中で最も影響力の強い趣味家の一人。 海外では彼に感化される趣味家がどれだけ多いことか。
彼は某コミュニティで本種を渇望している事を度々書いているが、本種の入手は不可能なのである。 ネペンテスはサイテスに附属している為に野生個体を輸入する事は不可能である。しかし裏を掻い潜って野生のネペンテスを不正に輸出している闇業者は少なくない。なのに本種だけは輸出される事が無い。 何故なら現在、本種が自生する地帯は個人の所有地となっているからである。 
こうなると親元を交配して作出するしかないのであるが、命名規約によれば人工的に交配されたものに自然交雑種としての学名を表記出来ない事になっている。
人工交配されたものは N.rajah x N.burbidgeae と表記しなければならない。
 Jeremiahさん曰く『 you have some N.x alisaputrana. I'm so jealous.』
 
 
イメージ 3
 5/18/2014 N.x alisaputrana new pitcher.
 
当方では3月下旬になって始めて陽が入り始めるので他所に比べると春の立ち上がりが随分遅い。 私のヒューマンエラーで傷んだ原種達は現在も調子が悪いが、交雑種は流石に強靭! 今年始めての捕虫嚢を着けてくれたよ。 流石にまだ小さいが既に最高の片鱗が見えている。
 
 
イメージ 4
  5/18/2014 N.x alisaputrana new pitcher.
 
開いたばかりの捕虫嚢はまだ色が薄い。 側面からの見た目はまだまだかな。
 
 
イメージ 5
 5/25/2014 N.x alisaputrana Plant
 
 冬場の約4ヶ月間陽が入らず成長が止まってしまっても3月下旬に太陽の角度が高くなった途端に爆発的に成長する。 既に直径が1mに達してしまった。 あんなに小さかったのに・・・・・ 成長速度が早過ぎる。 
本交雑元の N.rajah 及び N.burbidgeae も成長が早いが本交雑種は交雑元の3倍以上の成長速度かな。 当方にはアリサプトラナが#1.~#5.まで在るのだが私の温室は小さい。 どうしたものか。 しかし絶対に手放したくない。
 
 
イメージ 6
 5/25/2014 N.x alisaputrana new pitcher.
 
これから2つ目、3つ目の捕虫嚢の実が膨らんで来ている。 この夏は相当大きな捕虫嚢が期待出来そうだ。 愉しみ。 
今まで小さな5号プラ鉢で植えていた。 草体が大きいのに鉢が小さいのでよくひっくり返っていた。可哀想なのでこの写真の撮影日に7号鉢に鉢増ししてあげた。
本当は10号以上に植えてあげなきゃいけないんだろうけど温室の面積に限界があるからね。
 
 
 
 
~ 5月25日 チーコ♪の運動会 ~
イメージ 7
この4月に小学生になったチーコ♪
早速運動会。私が子供の頃は10月が運動会だったけど
近頃は事情が変わったんだね。
嬉しそうなチーコ♪ 良かったね。
実はチーコ♪が前日まで胃腸炎で学校を休んでいて何も食べれなかったので
凄く心配だった。 当日も食欲が無く調子が悪そうだってけど
何とか参加出来て良かった!
 
イメージ 8
【妖怪ウォッチ】を喜んで踊るチーコ♪
可愛いねゑ♪ しかし子供ってタフだね。
私は暑さで死にそうだったよ・・・・・
 
イメージ 9
お昼ごはん♪
ママのお弁当おいしかったね!
O太♪もP-仔♪も暑い中ガンバッたね!
 
 
 
~ For Recreation ~
SlipKnoT - Left Behind / 2nd Album "Iowa"
うわぁ~最高だねゑ!
ヘッドバンギングしたくなるけど、ボク首ヘルニアなんだよね。 
スリップノット聴いてるから首ヘルニアになったのかな?
後、頭シェイクしたら脳腫瘍にも悪いかな?
でも振らずに居れない音!

P.veitchii cv.Lemoinei

0
0
イメージ 1
 Platycerium veitchii cv.Lemoinei / I Love ferns Shop
 
最近は適当に頑張ってるかな 。 身体が大事だからね。
でも個人商店だから日中は現場で夜に事務処理をしなきゃならない。そして電気屋だから日曜日を休み難いのは仕方ないよね。やはり日曜日が一番儲かるんだからね! 
ベンジャミン・フランクリンの言葉に『仕事を追え。仕事に追われるな。』ってあるけど、今までの私は追われっぱなしだったな。 私はこの言葉を自分に都合良く解釈して、今後はもっと客観的に自分を見て段取り良く生きたいなと想う。
でも、この人『時は金なり』って云ってる人だしね。寝る暇があったら働いた方が良いのかな。 なんて馬鹿な事はどうでも良いか・・・
 
 
 今回はビカクシダの栽培記録を書こうと想ったよ。 
イメージ 2
 18.Aug.2013 P.veitchii cv.Lemoinei
去年の真夏に久ぶりにレモイネイを導入した。 6年程前に横浜の塚田氏よりレモイネイを譲って戴いた事があったが、本種は成長速度が異様に早く、当時の私の栽培面積は1.5坪しかなかったので残念ながら放出する他無かった。
しかし本種の白銀に輝く草姿が忘れられなくて再び導入するに至った。
 
イメージ 3
  8.Apr.2014 P.veitchii cv.Lemoinei
最悪な栽培環境下で栽培技術も無い私でもビフルカツム系は何とか育つ様である。
他種は真冬の日照不足で生死を彷徨う程なボロボロになるので春からの立ち上がりも遅く、ビカクシダが動き出すのは五月中旬当りから。 しかも私は未だに種毎の水加減を身に付けれていない・・・
こんな私にも充分に作れるビカクシダの一つが本種である。 でもまあ、栽培は難しい方が面白いものであるが。
 
 
イメージ 4
 16.Jun.2014 P.veitchii cv.Lemoinei
たった1年足らずでもなかなか育ってきた。ウン。 しかも冬の4ヶ月間は陽が入らなかった場所だったのに。 でも外に出したら本種の最大の魅力である白銀に輝く星状毛が雨風に打たれて取れてしまうんだな・・・ 残念・・・
 
 
イメージ 5
  貯水葉の王冠部:繊細で美しく、そして格好良い!
 
 
イメージ 6
  実葉も段々と細く長くなってきた。
今年の秋頃はかなり美しい草姿になってる予感である。 愉しみ!
 この苗の輸入元 I Love Ferns Shop の Wanna には私の脳腫瘍のことで色々と心配して頂き沢山の励ましの言葉を戴いた。 感謝しています。
 
 
 
~ 6 月 で す よ ~
イメージ 7
 私が大好きな紫陽花の花が今年も元気一杯に咲いてる。
でも大失敗。大量に買い込んだ天然牡蠣ガラの使い道に困り
意味も無く紫陽花の土に沢山撒いてしまったもんだから
花が赤っぽくなってしまったよ。
子供たちは起きたばかりで眠たそうだね。
 
 
~ 久 ぶ り に 家 族 で 外 食 ~
イメージ 8
ここ最近は何時行っても満員で予約も取れなかったので
前もって予約して久ぶりに入れた!
最初はカウンターだけの小さな店で何時でも気楽に入れたのにね。
口コミで味が広がりお店も大きくなって今では簡単に入れない。
この店が出来てからもう18年通ってるのか。
色んな店に行ってるけどここより美味しい焼き鳥屋を知らない。
最近は数十年行きつけてた店が次々と閉じている。
店主が御年を召し営業出来なくなってしまうからだ。
それだけ私も歳をとったと云う事か・・・
 
スイカを貰ったよ。 
イメージ 9
 母は未だに癌の傷が癒えずお腹をさすりながらの外食だったが
久ぶりの鳥せんの焼き鳥に『おいしい』と喜んでいた。
O太♪はスイカを独り占めして、この夜におねしょしたね・・・=3
嗚呼、情けない
私はとても気分が良くて家族と一緒なのに呑み過ぎてしまった。
次の日起きたら着替えもせずにリビングの床で寝てた・・・
記憶が無い・・・
超二日酔いで仕事に向かった。
仕事から帰宅してバッタンキュー
妻『しっかりしてよ。もう!』
すんませーん。
 
 
 ~ 父 の 日 だ っ て ! ~
イメージ 10
O太♪が父の日のプレゼントをくれたよ。
薬をたくさん飲んでるパパの為に薬箱だって。
心配掛けてごめんね。
ありがとうO太♪
 
 
Naruto Shippuden Ending 29 (Original version),(Lyrics: ENG, JP) [HD] Flame - Dish
 
熱い過ぎるね、ナルト疾風伝。つい最近ナルトに嵌ったばかり。
時間があれば疾風伝のDVDやTV放送の録画を何度も観てる。

N.x trusmadiensis G.Trus Madi #1.

0
0
イメージ 1
Nepenthes x trusmadiensis #1. Gunung Trus Madi 
 
This Nepenthes x trusmadiensis#1. looted cut plant was selected by predecessors because of good-looking scores of years ago.
Which was originally collected in natural habitat elevations of 2,450m above sea level on Gunung Trus Madi,even before listed on CITES.
 
 最近は以前の様にがむしゃらに働かない様に気を付けている。 
術後に失明しても後悔が無い様に家族の表情を出来るだけ鮮明に目に焼き付ける様に意識しながら日々を謳歌して生きているつもり。 身体は故障だらけでしんどいけど毎日が愉しく時間はあっと云う間に過ぎて行く。
 
 さて今回のN.x trusmadiensis #1.の栽培記録は初めてになる。
私の本種への想い入れはとても強いものであるが、この個体は自生地で6個体しか確認されていないN.x trusmadiensisの中で私が最も格好良いと想っている個体。今となっては由来は不明であるが、大昔に現地採取された挿し木が国内に現存していたものを運良く入手出来る事が叶った。 2009年の暮れか、2010年の正月に小さな脇芽挿し木を当方のN.macrophyllaと交換して入手したと想う。 
 
 
イメージ 2
 11.Aug.2011 Nepenthes x trusmadiensis #1.
私の記憶では発根した脇芽挿し木苗を入手したと想うが、なかなか想う様に育たず、アダルトからの脇芽増殖苗だとは想えないほど育成に苦労した。
画像は入手後1年8ヶ月を経過しているがようやく大きな葉を展開してくれた。
 
 
イメージ 3
 12.Jun.2012 Nepenthes x trusmadiensis #1.
入手後2年以上経ってもこの有様。 画像に写っている黒く枯れた古い葉は入手後に展開した最初の葉である。 葉の枚数を数えてみると成長過程が判る。 2年間で約5枚しか葉を展開していないと云う事。 
この親株は現地では有名な個体で、徒長した茎が分岐を繰り返し数十メートルにも達し、近くの樹木を3本も飲み込んで樹木の樹幹を陣取っている株である。 
しかし当方ではなかなか上手く育たず、当栽培下ではN.macorophylla,N.villosaといった高山性原種の難物以上に成長が遅い・・・・・
 
 
イメージ 4
 27.Jun.2014 Nepenthes x trusmadiensis #1.
入手後4年と半年以上経過した現状。 なかなか育たない・・・
葉は3ヶ月に1枚しか展開してくれない。 当方では真冬の4ヶ月間は日照が無くなるので、1年に3枚しか葉を出さない。 古い葉は去年の秋以前の葉なので新しい葉の展開と引き換えに古い葉が枯れてしまう。なので常に3枚~4枚の葉しかついていない。
私は栽培技術がまだ発展途上な未熟者であるが、ボルネオ高山系の栽り方は感覚を掴み成長を爆発させる術を身に付けたと想っていたが、この鉢は上手く行かない。 ネペンテスは成長が遅い植物であるが葉の状態や展開スタンスを見れば用土の状態は把握できる。 調子が落ちたなと想ったら用土の濡らし具合やマテリアルを改善してやると草体は直にレスポンスしてくれるので対応出来る。 近年はボルネオ高山系に関しては栽培が困難だと感じた事があまり無い。
しかしこの鉢は特別。 用土を濡らしても乾かしても、マテリアルを変えても生育は何も変わらない。 マイペースでゆっくりと成長を続ける。 
私もこの鉢を見習ってゆっくりと暮らしたいなぁ。
それよりも、このままだったら私の生きている内に上位袋を拝めないかも!
 
 
イメージ 5
 27.Jun.2014 Nepenthes x trusmadiensis #1.
まだ小さな下位袋であるが素晴らしい遺伝子を魅せてくれる。 私が維持している他のN.x trusmadiensisの下位袋はこれほど口(牙)を発達させなかった。
 まぁ、こいつがゆっくりするんなら私ものんびり待ちますよ。
 
 
 
 
  梅 雨 も 明 け る ね ~
イメージ 6
私が大好きな梅雨も終り紫陽花の花もおしまい。
 梅雨が明けると暑くなるね。
私達が子供の頃は現在の様に暑くならなかった。
我々が地球の環境を壊してしまい沢山の動植物を絶滅させ
そしてわが子にも辛い環境にしてしまった。
 
 
イメージ 7
今 は 家 族 と 居 れ る 事 が 幸 せ 

P.ridleyi f.narrow leaf

0
0
イメージ 1
 4.Dec.2013 Platycerium ridleyi f.narrow leaf / I Love Ferns Shop
 
暑い・・・しか云う事が浮ばない・・・
40歳を越えてから急速に身体の衰えを実感する。 それに病気も増える一方。 痛風、糖尿、腎臓疾患、各関節のヘルニア。そして脳腫瘍。
視力の低下する速度がとても速く現在は携帯電話の文字も見えない・・・
 
 さて今回は去年導入した新しいビカクシダ・リドレイの栽培記録を。
去年の11月にチャンタブリのWannaにP.ridleyiの品種2つを注文した。
一つはP.ridleyi f.narrow leaf (I Love Ferns Shopでの商品名は"Tin frond")。
そしてもう一つは近年タイのチャンタブリを中心に爆発的に広まっていた謎の品種
(I Love Ferns Shopでの商品名は"Crested & long frond")。
その二つの品種のとにかく大きな個体を注文した。何故大きな個体を注文したかと云うと、私は栽培が下手な上に当栽培環境はビカクシダにとって劣悪極まりない場所であるからだ。 そもそもタイのチャンタブリなんて通年の最高気温は平均33℃、最低気温は平均22℃と云うもの。 一方、日本本州では最高気温は40℃を超え、最低今は氷点下になる。 巨大な草体になるビカクシダを日本の四季の下で育てるには大きな温室を持つ限られた人しか無理。 私の栽培環境も最悪な部類に入る。 冬は寒い上に全く日照が無く、春から秋は田舎特有の害虫天国。
当方では特にリドレイを春から秋に掛けての成長期に害虫から守る事が不可能なので、育成が想い通りに行かない。 自分の寿命も考えてここは大きな株を!と想い注文した訳である。 しかし、Wanna曰く『現在は販売用に大きな株が無く小さな苗しかない』との事・・・ 仕方なく小さいのを輸入した。
画像に映ってるラベルには"Crested & long frond"とあるが、彼女が発送時に双方のラベルを間違えて梱包したんだね。 
 Wannaは私の脳腫瘍の事で沢山の励ましを下さった。 とても尊敬している。
チャンタブリにはWannaのI Love Ferns Shop以外にも沢山のビカクシダ・ナーセリーが在るが、基本的にはタイ語のウェブサイトで、此方側からコンタクトを取っても完全無視される。 せめて『ごめんなさい。当方は国内販売オンリーです。』くらいの返事はして欲しいものだが、そういう国民性なのかもしれない。 でもそれくらいの方が幸せに生きて行けるのかも。資源の無い日本人は価格競争で互いを叩き合いイナゴの如く同業者を喰い尽くし一過性の競争に勝った後に残るのは失業者を増やすばかり。 休みも無く働いて死んで行く愚かな国民である。
 
 
イメージ 2
 16.Jun.2014 Platycerium ridleyi f.narrow leaf
輸入した時期が11月だったので、輸入時に有った貯水葉、実葉は冬の間に全て朽ちた。しかし元々が生育旺盛な種なので、3月中旬に吾温室に陽が入り始めた途端に新しい実葉を1対、そして貯水葉を展開してくれた。
もちろんナメクジとダンゴムシ対策に追われる日々が続いている。
 
 
イメージ 3
 27.Jun.2014 Platycerium ridleyi f.narrow leaf
うん!綺麗に貯水葉を展開して丸太を包み込んでくれた。 反対側からも新しい貯水葉が展開している。 ビカクシダ・リドレイは板付けよりも丸太仕立ての方が美しいと想う。 苦労して害虫対策をして来たお陰で今度こそ完璧な貯水葉を作れる予感がして浮き浮きする!
 
 
イメージ 4
  21.Jul.2014 Platycerium ridleyi f.narrow leaf
出勤前に温室を覗いて肩を落とした・・・・・
反対側の貯水葉も順調に伸び、丸太を包み込む!と想ってた矢先に・・・
画像では判り難いが、これは表面からでは無く内側からの食害。 溶けた様な喰痕では無く、これは齧られた痕。 ダンゴムシである。 直ぐに手を打たなければ穴だらけにされ草体がいじけてしまう。
10日感覚でナメクジとダンゴムシの誘引毒を撒き、色んな殺虫剤を散布していたのに・・・
 この日、仕事から帰宅後直ぐに薬浴処理した。
ビカクシダは薬剤に弱い。下手に薬を使うと、害虫を駆除するつもりで使った薬が植物体そのものを傷めてしまうパラドックスに陥る事がある。 
スミチオン乳薬は草体を傷める事無く、ビカクシダに湧く害虫を殺す事が出来る良い薬である。 大きな80ℓプラ箱に希釈倍数約1,200倍程の薄めの薬液を作り、ほぼ全てのビカクシダに約1分~3分の薬浴処理を行った(P.vassei #1.は薬にとても敏感な個体なので薬浴処理しなかった)。 薬浴後は植物体表面に付着した薬液を流水で荒い落す。 これでビカクシダの貯水層に湧いていた害虫は全て処理出来る。 しかし殺せるのは付いている虫だけで、その後は直ぐに害虫が湧いてくる。
当日は最高気温も低く風も良く動いていたので薬浴処理には最高の環境であった。
 
 
イメージ 5
 22.Jul.2014 Platycerium ridleyi f.narrow leaf
翌朝、出勤前に温室を覗いて落胆した。 薬害である。
この個体だけに薬害が出た。 薄めの薬液、25℃前後の気温と充分な通気。
薬浴後は植物体表面を荒い流した。 完璧な薬浴処理だった筈なのに・・・
もうウンザリした・・・
しかし、この個体は薬に弱い事が解り勉強になった。 でもリドレイに薬を使えないとなると、当栽培環境下で今後の維持が絶望的だとも云える。
 
 
イメージ 6
 25.Jul.2014 Platycerium ridleyi f.narrow leaf
展開中だった左側の貯水葉は完全に腐り落ちるだろう。 新たに出ていた実葉も展開を停めたまま・・・
俺が下手糞なのか・・・? いや、そこまで下手糞じゃないと想う。薬の使い方も知ってる。 悪いのは害虫! 
私はPlatycerium ridleyiが好きで仕方無い。 ビカクシダの枠を越えて、植物全般の中でリドレイが好きで堪らない。 でも一度として美しい貯水葉を作った事が無い。 昔は水加減が判らなくて出来なかったけど今は水加減を知っている。 毎年必ず展開中の組織の柔らかい貯水葉をナメクジとダンゴムシに穴だらけにされてしまい、草姿が仕上がらない。 毎回腸が煮えくり立ち、冷静になってから『私の栽培環境下でリドレイを美しく育てるのは無理なんだ。 もうやめよう・・・』と挫折しているのにやめられない・・・
ビカクシダは栽培環境を選ぶ植物であるが、本種はその最たるものなのかもしれない。 国内でも害虫が出ない処は全く出ないのだから・・・
タイや南アフリカのビカクシダ仲間の処でも全く害虫が出ない処もあれば、私と同様に害虫にやられっぱなしの処もある。
さて、どうしたものか・・・・・
 
 
 
 
 
 
 
 ~ わ が 家 の 七 月 ~
イメージ 7
 O太♪は警察官になるのかな?
本当の正義の味方になって悪い奴を取り締まってね!
去年まではウスタナクになって『全員殴り殺す』
なんて云うから心配してたけど。
チーコ♪は妻の誕生日に暖かいメッセージを書いてあげたんだね。
ママも喜んでくれたかな?
 
イメージ 8
 P-仔♪ 何だか一番凶暴に育ってしまったね。
もう3歳になるのに1歳半の乳児ほどの身体なんだって。
もうすぐ入院だね。 可哀想に・・・
 
イメージ 9
 子供達は夏休みで愉しい事がいっぱい。
私も子供と一緒に遊びたいナァ!
P-仔♪は3日間の検査入院。 可哀想・・・
保護者が24時間体制で付いていなければならなかった。
妻も3日間ごくろうさま。
 
 
イメージ 10
子供達は夏を満喫中~♪

P.superbum

0
0
イメージ 1
 Platycerium superbum 15.Jul.2014
 
 最近は視力の低下が著しく、頭痛が激しい。 頭痛は作業現場の高い温度と心拍数に比例してる事が判る。 脳腫瘍のせいか。或は他の原因か分からない。
強引に身体を休める事に専念しているが身体の不調が日毎に増している。
出来るだけのんびりしよう。 妻が『余計な事は何も考えないで』と云ってくれているので、今は甘える事にしている。
【適当】と云う素敵なスタンスにで生活している。就寝中に頭痛が酷く眠れない日もあるが結構自由にやらせてもらってるよ。
TVでニュースを観て、好きなアニメのDVDを観賞する。 植物の世話は二の次かな・・・?
ブログはずっと書きたいなぁと想っていたが今まで時間の都合でなかなか書けなかった。 書くのは面白いし、その時の気分や子供の成長を読み返すと面白い。
そして、このブログに世界中にファンが居てくれるのも嬉しいし、私がブログを書く事で植物の流通に影響があるなんて、面白いではないか。
ちょっと詰めてブログを書きたいな!と想ってる。
 
 
 
イメージ 2
 11.Jul.2010
前回の栽培記録から久ぶりの記録になるね。
この個体は私が初めて買ったビカクシダの一つ。 2008年、南十字星さんから
対陰性があり寒さにも強い、初心者用にとチョイスして戴いた品種である。 
最初は握り拳ほどしかなかった植物体も月日の経過で少しずつ大きくなったので
2010年にH45cm x W30cmの大きなヘゴ板に取り付けてみた。
 
 
イメージ 3
 21.Mar.2014
入手してから5年9ヶ月経った。 当方ではネペンテスの鉢を並べている棚の上部にビカクシダを吊るして管理しているので肥料を使えない。 ビカクシダに潅水した時に零れ落ちた水がネペンテスに掛かってしまうからだ。 ネペンテスは栄養塩類が多いと直ぐに肥料焼けして枯死してしまう。 
それにビカクシダに肥料を与えると急激に大きく成ってしまう。 本当は大きく育って欲しいのに、大きく成ってしまうと栽培環境上の問題で維持が出来なくなる。
最大限に育った植物体を我が家で維持するなんて想像も出来ん。
何とも歯痒い想いである・・・
 
 
イメージ 4
 21.Jul.2014
肥料無し、冬季は日照ゼロと云う不愍な我が家でも何とか育ってくれている。
幅はとっくに1mを超えている。 この個体も私に色んな事を教えてくれた。
P.superbumは強い光に弱くて直ぐに葉焼けしてしまう。 4年程前、出勤前に屋外に出して帰宅してみるとバナナの様に黄色くなって酷い葉焼けを負わしてしまった。其の後は成長が止まり、やっと出て来た貯水葉の芽をナメクジに舐め取られて1年位くらい愚図ついた。 水遣りも教えてくれた。 潅水のタイミングや方法を知らず根腐れもさせた。 画像を観れば判るが貯水葉が新たに展開し、古い貯水葉は枯れて内側に巻き込む事で余分な水を防いでいる。自生地個体は王冠の様に広がった若い貯水葉で水分を受取る、古くなった貯水葉は溜め込んだ落ち葉を抱かかえて丸く縮まり、植物体深層部に必要以上に水が入り込まない様にしているんだ。
私は何も判らず、枯れこんだ古い貯水葉が汚らしいからと切除し真上から水をたっぷり与えていたので根腐れさせてしまった。 また夏季の高温時は中心部に溜った水が40℃近くのお湯になるので根茎を茹でている様なものだ。 その後は毎日夕方に新しい貯水葉の王冠の上からサッと水を掛ける潅水法を繰り返している。
 しかし、末っ子のP-仔♪は凄く悪そうな顔をしているな・・・
 
 
イメージ 5
 21.Jul.2014
俺の握り拳ほどしかなかった小さな苗が随分と大きく成ったものである・・・
これだけ大きく成っても未だに胞子葉を出さない事が悩みである。 色んな人の栽培品を観ているが、みんなは割と小さな植物体でも胞子葉を出しているのに。
個体の形質なのか、私の育て方が悪いのか、判らない・・・・・
何時までもこの巨躯の維持は出来ない。せめて胞子葉を見るまでは!と考えているが今年の秋には更に一回り大きく成るのである。 来シーズンは維持出来なくなるので放出しなければならない。 どうかお願いだから胞子葉を出して下さい。
 今まで温室で植物の撮影をすると云うと長女のチーコ♪が喜んで付いて来たものだが、今は撮影を誘っても『え~・・・』と面倒臭がる様になった。 替わりに末っ子のP-仔♪は私が温室に行くだけで付いてくる様になった。 P-仔♪は私の栽培品のひとつN.ampullaria - Red Moonをとても気に入っており『パパ・これおうちにもって帰っていい?』と云って美しい捕虫嚢を何度か引き千切ろうとしていた。私が見ていない隙に袋を握り潰していたり、長く伸びた袋の蔓を振り回して遊んでいたり・・・何度も怒ってるんだが云う事を聞かないよ・・・
 
 
 
 
~ チ ビ 達 の 夏 休 み ~
イメージ 6
毎日愉しそうだね。
汗だくになって走り回ってプールに行って泳いで。
泣いて笑って色んな想いでが出来るね。
毎日妻が子供達の出来事を写真で見せてくれる。
私も参加したいねあ!

N.lowii x truncata #2.

0
0
イメージ 1
Nepenthes lowii x truncata #2. - 1st.generation / Exotica Plants
 
 N.lowii x truncataは私が愛して止まない交配種である。
昔の私は原種あるいは自然交雑種にしか興味を持てなかった。
栄養塩類が殆ど無い厳しい自然界で淘汰を乗り越え進化した原種はどれも奇抜なデザインをしており非常に魅力的に想えた。また原種同士が互いに開花時期を変え自生地を住み分ける事で生殖的隔離を行っているのに、時として交雑が起こり淘汰されず成熟するものが現れる。
そう云うものに感動し栽培意欲が駆り立てられた。 
交配種と云うのは交配元の奇抜な遺伝子が薄れてしまうのが常であり、それらを私は軽蔑し見ようともしなかった。偏見である(しかしながらN.'Dyeriana'やN.'Mixta'等を大事に育てていたのだから目茶苦茶な思考である)。
しかしN.lowii x truncataの栽培品を観た時に私は強い衝撃を受けた。
正しく目から鱗が落ちた瞬間であった。この品種は交配元の良い部分だけを取り込んだ最高傑作である。 以後は交配種の魅力が解り色んな交配種に手を出したものである。 
このN.lowii x truncata #2.はExotica Plantsが最初に交配した実生個体群の中から、厳選した個体の一つである。
 最初に見付けた至極の個体#1.は口が大きく開き唇(peristome)が水平になるタイプであり、明るいライムグリーンの袋筒に黄色い唇と鮮やかなコントラストのストライプの色合いが最高であった。
しかし残念ながら地際を菌核菌に侵食されているのに気が付くのが遅く、立ち枯れさせて失ってしまった
当時、本種を含むオーストラリアからの輸入個体を菌核菌で失ってしまう栽培家が相次いでいたが・・・
 
 
イメージ 2
 10.Jan.2012   挿し穂を入手後、約1年半後
やはり生育は旺盛で一気に育ち茎も逞しく太った。
 #1.を失ったのは相当にショックが大きかった。素晴らし過ぎる捕虫嚢。そしてその個体は二度と手に入らない・・・
しかし2009年当時はまだ本交配種を維持されている趣味家が国内にも数名残っていた。 この#2.は本交配種を維持されていた栽培家から譲って戴いたものである。 この#2.は失ってしまった#1.に捕虫嚢の形が酷似(流石に色彩までは違っていたが)していたので、維持されていた趣味家に無理を言って1年越しで脇芽を分譲して戴く事が叶った。 分譲して下さった栽培家は随分前にネペンテス園芸から撤退されてしまったので、私はこの素晴らしい個体を維持し続け増殖し後代に残したいと考えている。
 
 
イメージ 3
 10.Jan.2010
上記2枚目画像の草体に実った捕虫嚢。 この形・・・素晴らし過ぎて堪らない。
 
 
イメージ 4
 8.Jul.2012
日照さえあれば連続して捕虫嚢を着けてくれる。 唇の大きさや口の開き具合、水平に広がる唇に入るストライプの具合。 #1.と酷似している!
また季節や栽培環境で色合いも#1.に似る事がある。
本当に素晴らしい個体である。 絶対に失いたくない個体である。
増殖し、放出して他所でも維持して欲しい個体なのであるが全く脇芽を出さない。
 
 
イメージ 5
 19.May.2013
この#2.は季節や栽培環境で色んな色合いを魅せてくれる。 美し過ぎる・・・
今回は写真を選ぶのに苦労した。入手後4年と3ヶ月経つのに栽培記録は今回が初めてになる。 素晴らしい捕虫嚢の写真を沢山撮り溜めていたがブログの容量2MBに納まらない。 仕方なく全体的に捕虫嚢の形が判る写真だけをギリギリ容量を落として写真を載せる事しか出来なかった。
 
 
イメージ 6
 8.Jul.2013
大きな 捕虫嚢。 実はこの鉢は5号と云う小さなもの。 好きだと云ってるくせに、有機物を含まない鹿沼土単植えで小さな鉢に閉じ込めて一度も植替えも行っていない。本種は根張りが凄く大きな鉢で植えると1m近いロゼットを形成する。故に草体を小さく保ち吊り鉢にして管理している。 葉柄は15cm前後程の小ささを保たせている。 それでも充分に見応えのある大きく素晴らしい形の捕虫嚢を着けてくれる。 本当に申し訳無いと想う。10号鉢に植えて根を目一杯張らせて上げたい。 そしたらもっと大きく素晴らしい捕虫嚢も魅せてくれるだろう。
 
 
イメージ 7
 6.May.2014
今年の春に6号鉢に鉢増ししてあげた。 たった1号大きくしただけ・・・
少し口が大きめの中位袋っぽい捕虫嚢が一つ出来た。 大きくて迫力満点の袋!
順光での撮影だったので色が飛んだ画像になったけど、色鮮やかなグラデェーションは判るかな?
 
 
イメージ 8
 6.May.2014
栄養素全く無し、鹿沼土(小粒)+パーライト+セラミスだけの砂漠的用土に超辛目の管理。 拘束されて無理に小さくされている草体が痛々しい。
でも棚に置く面積は無い。 このまま維持するしか無いのである・・・・・
 
 
イメージ 9
 21.Jul.2014
本当に素晴らしい交配種である(順光の撮影は駄目だね、色が飛ぶ・・・)! 
ウツボカズラ園芸家の中には原種、交雑種至上主義の方が結構多い。私もどちらかと云うとその傾向が強い。 しかしこの交配種を見れば考えが変わる筈!
いやぁ~堪らんナア!
 
 
 
 
 
 
~ チ ー コ ♪ の 夏 休 み ~
イメージ 10
夏休みの宿題で観察日記を書いているよ。
でも何時もお寝坊さんだから朝顔も萎れてしまってるね・・・
 
 
 
 
 ~ For Recreation ~
Leon The Professional - Shape Of My Heart
 
He deals the cards as a meditation
And those he plays never suspect
He doesn't play for the money he wins
He doesn't play for the respect
He deals the cards to find the answer
The sacred geometry of chance
The hidden law of probable outcome
The numbers lead a dance

I know that the spades are the swords of a soldier
I know that the clubs are weapons of war
I know that diamonds mean money for this art
But that's not the shape of my heart

He may play the jack of diamonds
He may lay the queen of spades
He may conceal a king in his hand
While the memory of it fades

I know that the spades are the swords of a soldier
I know that the clubs are weapons of war
I know that diamonds mean money for this art
But that's not the shape of my heart
That's not the shape, the shape of my heart

And if I told you that I loved you
You'd maybe think there's something wrong
I'm not a man of too many faces
The mask I wear is one
Those who speak know nothing
And find out to their cost
Like those who curse their luck in too many places
And those who fear are lost

I know that the spades are the swords of a soldier
I know that the clubs are weapons of war
I know that diamonds mean money for this art
But that's not the shape of my heart
That's not the shape of my heart

カードを手にしてる時,男は無心だ
何も考えず,己と向き合っている
相手は思いもしない
今自分と勝負しているその男の目的が
勝って手にする金でもなく
周囲から受ける称賛の言葉でもないなんて
男の目的はただ一つ
その「答え」を知ることだ
幸運(チャンス)という,人知の及ばぬ,聖なる幾何学
確率という,目には見えない法則
そこから導き出されるその「答え」を
男が配るカードの数字が教えてくれる

そうだわかってる
スペードが象徴するのは,兵士が手にする剣(つるぎ)の形
クラブの形は,戦いで使う武器の棍棒
ダイヤは,ギャンブルがもたらす金だけど
それでも,そんなもののために生きているんじゃない
俺という人間はそんなものじゃはかれない

男が手にしているのは
ダイヤのジャックかもしれないし
スペードのクイーンかもしれない
その手の中にキングが隠れていることもある
だけど,あの記憶は薄れていく

そうだわかってる
スペードが象徴するのは,兵士が手にする剣(つるぎ)の形
クラブの形は,戦いで使う武器の棍棒
ダイヤは,ギャンブルがもたらす金だけど
それでも,そんなもののために生きているんじゃない
俺という人間はそんなものじゃはかれない

ポーカー・プレイヤーとして生きてきた
だから気持ちをなかなか表に出せない
愛してるなんて言ったら
そんなのらしくないと思うだろう
相手によって態度が変わる
そんな器用なヤツじゃない
相手に表情を読まれないよう
常に仮面をかぶってる
たった一つ,ポーカー・フェイスという名の仮面を
プレイしている時,喋る奴はなにもわかってない
そしてそのことを身を持って知ることになる
あちこちでツキに見放されたと嘆く奴や
怖れに飲み込まれる奴と同じように
そういう奴らは身を滅ぼすんだ

そうだわかってる
スペードが象徴するのは,兵士が手にする剣(つるぎ)の形
クラブの形は,戦いで使う武器の棍棒
ダイヤは,ギャンブルがもたらす金だけど
それでも,そんなもののために生きているんじゃない
俺という人間はそんなものじゃはかれない

誰もが知ってる名作【 Léon】の主題歌
切ない愛
命は刹那
暖かい・・・
 

Nursing aseptic culture clones

0
0
イメージ 1
 Nepenthes rajah,Thomas Alt clone
 
ネペンテスについて、私の使える少ない時間内で【 極 袋 】に臨むスタンスは、国内外のナーセリーから販売されている様な5cm前後の実生苗を沢山導入してその中から選別したり、園芸家が維持されている至極の個体を分譲して戴くというもの。 
自家受粉に播種、実生育成なんて気が遠くなりそうだし、それを実行する時間も心的余裕もない。 それに栽培スペースは限られているので現実的ではない。 
今の私のやり方でも【 極 袋 】の終着駅は見えていないのに、それ以上に手を広げて実生育成だなんてナンセンスだと感じていた。 
でも近頃は花粉の媒助を意識してみたり、播種や無菌培養等と少しやっていたりする。 この行為は私の【 極 袋 】とは少しベクトルが違ってくる。
私は【 極 袋 】とは別にネペンテス園芸の価値観の底上げとハイランダーの育成を目指している。 
かつてインターネットの普及とともに失われてしまった高山性ネペンテスの価値観は取り戻せた。 
しかしハイランダーが育たない・・・
最初は夢中になっている入門者達は約3年で消えてしまう。 大体3年目の梅雨明けに止めてしまう・・・
『高山性ネペンテスは特別な植物じゃないんだよ、世話する時間が無い私でも育てられるんだよ』
当栽培環境はビショビショと乾燥を繰り返す厳しい環境。ドライアウト一歩手前や濡れ過ぎて根腐れ寸前は日常。夏季は充分に温度も下がらないし冬季は日照が無くなり全ての植物が成長を止める。 
『そんな中でも育ってるんだよ』と入門者を勇気付けたい気持ちと、N.rajah,Thomas Alt clone等、昔から在るクローンを大きく出来ている人が殆ど居ないので当方で大きくしてから放出する事で受け継がれて欲しいと云う気持ちからフラスコ出しの育苗をしており、播種にもトライする様になった。
 
 
イメージ 2
 17.Jun.2013 Nepenthes rajah,Thomas Alt clone
無菌培養瓶から出したら流水で良く洗い、脇芽だらけの極小苗をハサミで切離して苗床に"挿し木"する様な感じで植え込む。 ミズゴケは嫌いだけど1cm前後の苗の苗床には最適である。 濡らし過ぎると直ぐに傷んでしまい苗の根を弱らせてしまうので乾かし気味で管理する。 
 
イメージ 3
 27.Jun.2014 Nepenthes rajah,Thomas Alt clone
1つ上の画像から1年後。 特別な事は何もしなくても1年後にこれ位になる。
冬季4ヶ月間は日照ゼロ、最低温度は10℃を下回る。夏季の日中は湿度が50%を下回る事は普通で、温度は普通に30℃を超えている。
 
イメージ 4
 16.Aug.2014 Nepenthes rajah,Thomas Alt clone
真冬は完全に成長が止まり草体も弱ってしまうので春からの立ち上がりも遅く、当方では5月のゴールデンウィーク辺りからようやく苗が動き出す。 
そして成長の最盛期を迎えるのが8月中旬である。 皮肉な事に一番厳しい猛暑日にしか高山性原種を育てられない環境なのだ。 
もし冬季でも日照があれば春からの立ち上がりも早く今の2.5倍以上の成長速度が実現出来る筈である。
 
 
イメージ 5
 3.Dec.2011 Nepenthes lowii Mt.Mulu,Thomas Alt clone
こちらも山田食虫植物農園が30年近く維持されているトーマス・アルトのN.lowii Mt.Muluクローンである。 瓶出しの苗は弱小で根も無い。 少し硬く詰めたミズゴケに挿し込んで様子を見る。
 
イメージ 6
 15.Sep.2012 Nepenthes lowii Mt.Mulu,Thomas Alt clone
一つ上の画像から約10ヵ月後。 やはり成長は遅いが真夏に少し大きく成った。
この後、少し経つとミズゴケが傷んでくるタイミングで苗床から鉢上げする。
 
イメージ 7
 19.Jul.2014 Nepenthes lowii Mt.Mulu,Thomas Alt clone
一つ上の画像から1年8ヶ月も経つのに余り大きくなっていない。 
ネペンテスの種子を播種してから実生させるには無菌培養等の技術を除くと運次第であるが(どれだけ新鮮な種子であるか、播種する季節等)、実生後淘汰を乗り越えた幼苗の育苗そのものは特別難しいものではないと感じている。 それよりも苗床から鉢上げするのが私は苦手である。 同一クローンを同時期、同じ植え込みで鉢上げしてみると成長を加速させるものと愚図ついてしまうものが出る。 この画像は鉢上げ後に長く愚図ついており枯れるのではないかと想っていた鉢である。 長い膠着状態から脱し今年の春から突然成長を開始した。
ネペンテスは調子が落ちたなと想ったら根が傷んでいる場合が殆どなので即時植替えするのがポイントであるが、この画像のケースでは逆で、真新しい用土に時間の経過で共生細菌が湧き植物の根の成長を促していると考えられる。
 
 
イメージ 8
 29.Apr.2013 Nepenthes macrophylla,Thomas Alt clone
憧れのトーマス・アルトのN.macrophylla。 『マクロフィラ、マクロフィラ』と云ってる私にと、山田さんがトーマス・アルトのN.macrophyllaを勧めてくれたのはもう5年以上も前。 しかし一向に譲って戴ける気配がなかった。
この頃の山田さんは一人で農園を切盛りしていたのでとても忙しく、無菌培養瓶を専門業者に預け増殖を委託していた。 しかしその業者がいいかげんな人で、他所から委託されていた蘭の培養瓶は増殖していた様だが、山田さんが委託したネペンテスの培養瓶は5年間も放置され管理費だけ請求していた様だ。 山田さんが業者から培養瓶を返却してもらうと5年間、培地も交換されず増殖どころか苗も弱りきっていた様だった。業者から瓶を返却後すぐさま当方へトーマス・アルトのN.macrophyllaを送って戴いたが、苗は相当弱っていた様で培養瓶の残りのマクロフィラは馴化出来ず全て全滅した様である。 残念である・・・
現存するトーマス・アルトのN.macrophyllaは本田氏が栽り込んだアダルト株と私が譲って戴いた極小苗だけ。 プレッシャーが・・・・・
 
 
イメージ 9
 6.May.2014 Nepenthes macrophylla,Thomas Alt clone
今年5月6日、一つ上の画像から1年後の苗。 去年導入後、無事に馴化し夏の間に成長してくれた。当然その後の冬季は成長が止まり画像の一番新しい葉が今年最初に展開した葉である。 
う~ん、やはり冬季の4ヶ月間が勿体無い。 冬は植物育成灯を点灯したワーディアンケースに入れて冬季も成長させたいところであるが、屋内にケースを置かせて貰えるだろうか・・・・・
 
イメージ 10
 16.Aug.2014 Nepenthes macrophylla,Thomas Alt clone
今年8月、一つ上の画像から約3ヵ月後。 着実に大きく成っている! 
因みに昨日温室の温度計を見たら32℃だった。 苗床がミズゴケなので濡れない様に、シャワーが掛からない場所で管理しているので、高山性温室の中でも割りと暑く湿度も低い場所。
来年は鉢上げしなきゃならないんだけど失敗しないかドキドキするね。
 
 
イメージ 11
  暑い私の温室の植物を守り続けてくれる防湿ファン
 苔塗れになりながらも毎日降注ぐシャワーの中で鉢を冷やすのに絶大な力を発揮してくれている。 今の私の栽培法に無くてはならないもの。 このファン無しに上手く栽る自信が無い。 ありがとうね。
 
 
 
 
~ お 盆 だ よ ~
イメージ 12
 結局、今年のお盆は休まなかったね。
右の写真は7月に休んだ日に子供達と昼寝しているところを
妻が激写したもの。
あ~今年は家族で海に行けるかな?
 
イメージ 13
毎年恒例、近所の盆踊り
この日に限って仕事が遅くなってしまった。
大急ぎで帰宅してドロドロの作業服のまま盆踊りに出掛けたよ。
私は過労で疲れていたけど子供達の笑顔を見ると嬉しくなる。
  
イメージ 14
今月は資金繰りが厳しく金魚すくいもさせてやれなかった。
200円のたませんを3人仲良く食べたね。
俺も食いたかった~!

N.x kinabaluensis G.Tambuyukon #3.

0
0
イメージ 1
Nepenthes x kinabaluensis G.Tambuyukon #3. (N.rajah x N.villosa)
 
This looted cut plant was selected by predecessors because of good-looking scores of years ago.
Which was originally collected in natural habitat on Gunung Tambuyukon,even before listed on CITES.
 脳腫瘍の手術をようやく実行する様である。 今年の三月、最初に発見された時点で腫瘍が大きくなり過ぎており視神経に接触している段階であった。 故に外科手術は当初から開頭手術を前提にしており、手術を行う上で視神経を傷つけないで腫瘍を摘出するのは難しいと診断されていた。 腫瘍が良性なのに手術を急ぎ失明のリスクを冒す必要が無い。 と云う事で経過を見ていたが、最近急に視力が低下し始めた。焦点を合わすのが困難になり左目の視野が随分狭くなってしまった。動いているものを目で追いかける事が難しくなった。 先生は私の目に障害が出始めた時点を手術の時だと云っていた。 来週から検査が続き9月6日には手術の日程を決めて行く感じになる。
開頭手術・・・お~怖っ!  嗚呼、お願いだから失明だけ避けて下さい・・・
 
 
イメージ 2
 29.Aug,2014 N.x kinabaluensis G.Tambuyukon #3. 植物体
頂芽と次に新しい葉をスリップスに吸汁されて葉が萎縮してしまった。
去年夏のある日、温室の水を出すのを忘れてしまい、たった1日で多数の高山性種ネペンテスを枯らせてしまった。 スマトラ系は地上部の殆どが枯れボルネオ系は組織の柔らかい頂芽付近が枯れてしまった。その後、殆どの個体が脇芽を芽吹き復活したが、その年の冬は仕事で多忙を極めノイローゼ気味になり植物どころじゃなかった。 放置された植物の多数をドライアウトで失ってしまった・・・
散々な悪環境の中で現存する個体は弱りきってしまった。 この個体も随分傷んでしまったが5月中旬頃から少しづつ元気になって来て捕虫嚢を一つ着けてくれた。
しかし少し見なかった間にスリップスに頂芽を吸汁されてしまった。 弱り目に祟り目。
 
 
イメージ 3
 本種の草姿は交雑元のN.rajahに酷似しているが、茎や葉柄から葉の中央脈、捕虫嚢に繋がる蔓に少し剛毛が生える事で植物体の区別が容易に出来る。 
しかし・・・随分と脱毛してしまったものだ。これではN.rajahと区別も付かない。 以前は毛が生えてたが今年5月頃から毛が無くなってしまったYO。
 
 
イメージ 4
 唇の細部
本交雑種は基本的にN.villosaの牙の遺伝子を受け継がないが蓋の首部分と巻き込んだ唇の淵に僅かであるが牙が伸びる。 しかし今回の捕虫嚢は牙があまり発達していない。 これでは只の形の悪い黄色いN.rajahでしかない・・・
一応この個体は私の選りすぐりのナンバーズの一つである。 次に期待!
 
 
イメージ 5
 N.rajah と N.x kinabaluensis
N.rajahがちょうど同サイズの捕虫嚢を着けていたので並べて比べてみた。
N.rajahが恰好良過ぎて見えてしまう・・・ 
 
 
イメージ 6
 N.rajah と N.x kinabaluensis
横から・・・何の言葉も思い浮ばない・・・ ショボッ・・・
 
 
イメージ 7
 今回は私の中で栽培が想い通りに出来ていない事、栽培に時間を作る事が出来ない事で至極の個体を台無しにしている状況を自虐的に書いてしまった。
しかし私にとってN.x kinabaluensisは夢の交雑種であり、現在においても加藤氏が時折ウェブで栽培品を見せてくれる程の至極の交雑種である。世界中のウェブを検索しても栽培品として本種を見る事は有り得ない。 
この個体は私の目で確かめて入手した至極の個体の一つ。 大きくして本来の姿を再現する事が私の夢だ。
 
 
 
 
~ 夏 も 終 わ り ~
イメージ 8
 8月地蔵盆
私の地元で地蔵盆の日にだんじりを出してお祭りをする。
最近は仕事の事や病気の事情で町内の寄り合いに顔も出せて無かった。
この日は仕事帰りに地蔵盆の子供祭りを手伝った。
町内に顔を出すのは久ぶり。頭痛が酷かったが我慢して
屋台で焼き鳥とフランクフルトを焼いた!
普段は仕事が終ると頭痛が酷く帰宅後は家で横になっているが
術後にどうなるか判らんし、仲間の姿を目に焼き付けておきたいって
想って無理してでも参加するつもりだった。
子供達も参加したよ。
屋台で焼き物してる最中は子供達と会えなかったけど
子供達は愉しかった様だ。 
 
 
イメージ 9
 末っ子のP-仔♪が2回目の入院
最初は旅行気分で出掛けたが投薬されると血糖値が下がり
意識が薄れて嘔吐を繰り返した。
2泊3日も絶食で気分が悪くなる点滴だけ。可哀想過ぎる・・・
P-仔♪は約2週間後に3歳になるが未だ1歳2ヶ月の乳児の平均身長しかない。
前回の入院ではどの薬も効果が無かった。
今回の入院で有効な薬が見付かれば良いのだが・・・
 
 
イメージ 10
毎年恒例の妻の実家でバーベキュー
この日に家族で海水浴に行くのが愉しみだったけど
今年は子供達が風邪気味で断念した。
長女のチーコ♪と『今年も海に行こうね』と約束したのに。
今年は叶わなかった・・・
 
 
 
 
 Beautiful name - GODIEGO
 
小さな頃から大好きな曲
今でも口ずさむ♪
いい曲だね。 優しい唄♪

P.ridleyi f.stumpy

0
0
イメージ 1
Platycerium ridleyi f.stumpy / South Thailand
 
明日から入院なので今日は入院に備えて準備しなければならない。自宅から遠い病院なので、小さな子供がいる家の妻はなかなか病院に来れない。
だから沢山の着替えを買った。 これでバッチリ!?
しかし脳腫瘍の手術・・・ 怖いなぁ。  どれくらい入院するんだろう。暇だろうな。 入院中の生活費の事を考えると恐ろしい。 
植物はどれだけ枯れるのかな・・・・・とかも心配だけど仕方ない!
 
 
イメージ 2
 23.Mar.2013 Platycerium ridleyi f.stumpy / South Thailand
タイ南部産の個体。ヘゴ材にビニール紐でくくり付ける。
この画像が一番古いもので、それ以前の記録が無いので去年の始めに買ったのか、それ以前に買ったものか忘れてしまった。 
思い出せない。 導入時の記憶が全く無いのである・・・ 
 
イメージ 3
 16.Aug.2014 Platycerium ridleyi f.stumpy / South Thailand
"f.stumpy"と云うのは私が勝手に付けた品種名である。
葉幅は広いが"wide frond"とは別物。
画像では判り難いが葉が丸く葉柄も短く全体的にずんぐりした草姿をしている。
 
イメージ 4
 胞子パッチも少し変っていて、既知のリドレイのスプーン状の胞子パッチと違い平たい胞子嚢である。この画像では葉柄の短さと草姿のずんぐり加減が良く判る。
ウェブサイトで沢山のP.ridleyiを観ているが本個体と同じ特質のものを観掛けない。
しかし今年の3月、南アフリカの友達が本個体と同じ特質のものを栽培している事を知り、彼に栽培品の由来を尋ねてみた。すると彼のも同じくタイ南部産の個体であった。 その後色々と調べてみたがタイの人は個体の由来を気にしないので詳細は分からないままである。ただタイの割と南部に農園を構える"FernBangKoK"の広い農場に吊下げている沢山のP.ridleyiの中から一つだけ"f.stumpy"を確認できた。 リドレイ農園の本場と云えばタイのチャンタブリ。沢山の大きなリドレイ農園が集中しており近年はリドレイの多様な品種を取り揃えているが何処の農園にも"f.stumpy"の姿は見付からなかった。
 
イメージ 5
 16.Aug.2014 Platycerium ridleyi f.stumpy / South Thailand
この個体は草姿だけでなく、他のリドレイと違った特性を持っている。 
先ずは直射日光に弱い事。 P.ridleyiは日照を好み直射日光でも葉焼けし難い(西日は別)。しかし本個体だけは日数を掛けて馴化させてみても、朝に少し陽に晒しただけで直ぐに葉焼けを起してしまう。 
その次に目立つ特性として、ナメクジやダンゴムシ等の食害を受けにくい事である。 
今まで、P.ridleyiは何らかの理由で虫を誘引していると言伝えられて来た。
しかし私が自生地で見た野生個体の自生環境を見て、その風説は間違っていると直感した。
植物は病害虫から身を守る為の抵抗性機構を備えている。 其々の植物が何らかの害虫防御性物質を持っているので闇雲に食害を受ける様な事は無い。
しかし本種は節足動物全般から軟体動物に至るまで恰好の餌食にされてしまう。
単に本種は他の植物の様な害虫への抵抗性機構を備えていないだけなのではないか。
理由は自生環境。 本種が着生する30m付近は湿気も無く陽射もきつい。
節足動物(特に腐食性種)がわざわざ30mまで登って P.ridleyiを食べに行くなんてとうてい考えられない。
Platyceriumに絞って考察しても、殆どの原種が陰性であるので腐食性害虫への抵抗性を持っているが、本種だけが完全な陽性種であり、また着生高度を見ると、自生地では天敵(腐食性害虫)の脅威が殆ど無いと考えられる。 
故に害虫への抵抗性機構を発達させる必要が無かった云うのが私の考察である。
 しかし本個体は上記の事が当てはまらない。 
直射日光に弱く、害虫から身を守る為の抵抗性機構を備えている事から、本個体群は木漏れ日が差し込む様な割と低い場所に着生しているのかもしれない。
 
イメージ 6
 21.Sep.2014 Platycerium ridleyi f.stumpy / South Thailand
少し貯水葉が暴れ気味。と云うか貯水葉の縁がオーバー・グロウしている。 ヘゴ材にマウントする繋ぎが小さ過ぎるんだろうな。 でも、繋ぎを多くすると水加減が難しくなるからね。 リドレイは潅水しても1日で乾く様な感じが一番調子良いからね。 何層か貯水葉を展開して行く内に綺麗な草姿になるかな?
 
イメージ 7
 21.Sep.2014 Platycerium ridleyi f.stumpy / South Thailand
日本本州のヒートアイランド地帯の夏の温度はビカクシダの自生地よりも高温になるので真夏は少し工夫しないと弱ってしまう。 これから涼しくなると生育が良くなり始める。 当方では11月中旬頃までビカクシダの成長を愉しめる。
あ、でもこれから入院だから見れないなぁ。 果たして退院した後にこれ等の植物達は無事なのか・・・心配である。
 
 
 
 
 
~ Happy Birthday ~
イメージ 8
末っ子のP-仔♪が三歳になったYO★
私の誕生日はP-仔♪の4日後なのでついでにやってもらってる。
P-仔♪は小人症。
これから十数年間、毎日ホルモン注射を打たなければならない。
普通の人並みの身長になるのは無理なのかもしれないけど
例え小さくても150cmまで伸ばせてあげたい。
 
 
 
それでは入院してきます。
 

退院した - I was released from the hospital.

0
0
イメージ 1
 My brain tumor surgery ended without any problems.
 
45歳になった次の日の9月24日、市内の総合医療センターに入院した。
ホルモン負荷試験や造影MRI等を受けながら暇な毎日を過ごし、29日に手術。
『前身麻酔を掛けられると5秒もしない内に意識が無くなって、気が付いたら手術なんて終ってるよ!』と友人から言われていたのであまり怖くなくなった。
29日AM8:45~手術室へ入ると手術台とサージカルステンレスの恐ろしい道具を見て流石に恐ろしくなった。
直ぐに麻酔を掛けられるが、私は意識がなくなるまで何秒耐えられるか挑戦しようと想っていた。 しかし5秒もしない内に意識が無くなった・・・
 
 
 突然たたき起こされる! 何が何だか解らない状況。 目が回ってる。 
苦しい・・・手術室からCT質まで運ばれている。回りの景色が流れる様に感じる。
CTを撮るとそのままICUへ。沢山の人が私に話しかけて来る。 
『目は見えますか!? この指何本に見える!?』 『名前を言ってみて!』
ぁぁ・・・・・、煩い・・・・・
段々意識が戻ってくると今度は激しい痛みが襲う。 
今まで味わった事の無い頭痛と吐気。私は『痛い痛い痛い!死ぬほど気分悪い!』
と叫んでいた。 直ぐに痛み止めと吐気止めを投与されると激痛は僅かな痛みに変った。 実は麻酔が覚めて一番強く想った事がタバコ。 私は『タバコ吸いたい・・・』と云ったが無視された。 横を見ると妻が居た。
ICUの時計を見るとPM16:00、妻に『もういいから帰れ』と云う。
幻聴なのか、ICUの中で激しいビートで妖怪ウォッチの歌が永遠に流れている。
PM20:30、鎮静剤を投与され再び意識が無くなる・・・・・
 
 9月30日、朝目が覚めると痛み止めと鎮静剤のせいか意識が朦朧とする。 
が、激しい便意を催す。ナースに『トイレに行く』と云うと『ICUに居る間はここでしてください』と云われたので、私は『何時ICU出れる?』と聞く。 『朝ごはんを食べれたら先生に聞いてみます。朝ごはん食べれますか?』と云われる。
私は無理矢理朝食を食べて『もう大丈夫やから先生に病室へ移す様に云ってくれ』と頼む。 お腹がパンパンに張って我慢の限界。 上顎がパンパンに腫れ舌がカラカラに乾燥している。 ナースが私の身体を拭きに来てくれたが、触られるのが嫌だったので『顔と胸以外は拭かなくていい』と云った。
暫くしてからナースが先生の許可が出たので個室へ移しますと云われた!
『早く!早く!漏れるから!』 
AM10:30、待望の病室へ運ばれる。 
病室に移ると直ぐにトイレに行こうとしたがナースに『危ないからダメ!』としかられる。 私は『イケル!大丈夫やから!』とトイレに飛び込む。 
左腕には静脈の点滴、右手には動脈の点滴。 そしてカテーテルに、心電図のコードが沢山付いててトイレに座るのに四苦八苦したがようやく開放された!
しかし何も出ないではないか・・・! 単にガスが溜ってお腹がパンパンに張っていただけであった・・・ なんじゃそりゃ! 屁くらいならこいてやったら良かったわ!
相変わらず頭が割れそうに痛かったが座ったり歩ける自身があった。こんなじゃトイレも座れないのでカテーテルを外してと頼んだ。 しかし、最低夕方までダメだと云われる。 私は『先生に頼んでくれ、ホンマにイケルから』と頼んだ。
しばらくしてから今回手術をしてくれた脳外科部長の先生が私を見に来てくれた。その時私はベットに寝ておらず座っていた。先生は『まだ24時間も経っていないのに凄い!このオペをした次の日にこうして座っている患者は初めてだ。凄い生命力だ!』と驚いていた。 もし昼食を8割以上食べれたらカテーテルと点滴を外してもイイよといわれた。当然、完食。 直ぐにナースが静脈と動脈の点滴を外してくれた。
そしてカテーテルを抜いて貰う。 これが地獄の痛み。私は悲鳴を上げた。
ナースの偉い人?が駆けつけて来た。私の悲鳴が女性の悲鳴に聞こえたらしい。
余りに痛いので休憩しながら10分程掛けてカテーテルを抜いてもらった。
ついでに心電図を携帯型のものに変えてくれた。もう私の身体を拘束するものは何も付いていない!『中村さんジッとしてられないでしょ、でも勝手に歩き回らないでよ!』 なんて気の利いたナースなんだろう。
PM16:00、術後24時間経った。 もう直夕食だが味が薄い病院食、量も少な過ぎる。 私はナースに売店へ行きたいと云ったが却下された。またしてもワガママを云って、ナース同伴なら良いと云われたので売店で海苔と醤油、マヨネーズにお菓子等を買って千円を使った。 後にこの買い物を後悔する事になる
売店で買い物を済ませるとナースにご飯の量を増やしてくれと頼んだ。大盛の更に上、特盛(300gが限界らしい)。 
夕食を全部食べて、買ったお菓子も全部食べてしまう。 ああ、タバコ吸いたい。
もう我慢出来ない・・・ 私のニコチン依存度は相当なものらしい。 これだけ頭が痛いのにタバコを吸いたくて我慢が出来ない。 入院前にタバコをやめると誓ったが手術前に隠れてタバコを吸っていた。 手術後麻酔が覚めた途端にタバコが欲しくて堪らなかった。 これは根性では辞められないな。
 
 
イメージ 2
 Hospital diet was not delicious at all...........=3=3=3
これが私の食べていた病院食。 これはいったい何なんだろうか。
毎食必ず人参が入っている。私は人参を食べれない! メインディッシュが南京の煮物だった日は地獄であった・・・・・・・・
でも慣れると苦にならなくなった。毎日採血され粗食を食べていると身体の中が浄化される様な感覚が愉しかった。
もう肉なんて食べたくないし酒も別に要らない。 でもタバコは吸いたいナァ・・・
 
 
イメージ 3
 ホルモン負荷テスト・・・
これが退屈で仕方無い。朝から絶食させられ昼前くらいからホルモン負荷テスト。
気分が悪くなる謎の薬液を投与され絶対安静のまま30分おきに採血される。
絶食の上2時間も動けないのは面白く無かったな。
 ICUを出て個室に移って3日後に相部屋に移された。ここから新たな地獄が始まる。 4人部屋に移ると二人の親父がだんぢりの話をしているではないか! 
だんぢり新調がどうだとか、自治会がどうだとか話し合っている。ここは大阪市内だぞ!?
何で此処に来て泉州人が居るのだ!? 面倒臭くなったな・・・親父達はどうやら貝塚市の山手らしい。私の住む和泉市からは離れた市だが、だんじりを自町に持つ泉州人は全ての市町のだんじりを知っていて誰かが何処かで繋がっている。入院してまでだんじりや自治会の話なんかしたくないので、私は聞かれても惚けるつもりでいた。 が、早速話しかけられた『兄ちゃん、どっから来たんや?』 しかも話していく内にその親父は私の取引先の社長の叔父ではないか・・・!!!
はぁ~・・・ここに来てまで気を使わなければならないとはなぁ=3=3=3
しかし新たな地獄とはこの事ではない。 この日、私と同じ日に相部屋に移って来た大人しい無口な親父が地獄の一丁目なのである・・・・・・・・・!!!!!
イビキ・・・・とんでも無くえげつないイビキをかくのである。 まるで爆竹の様な、いや爆発が起こった様なイビキであった。 夜中に別の親父が『ウルサイのぉっ!! 寝られへんやんけ!』と怒鳴っていた。 
翌朝、私も他の親父も寝不足でAM4:30頃から起きていたが、爆発イビキの親父は何事も無かった様に7時頃までスヤスヤ寝てた。
他の親父はナースの詰所に爆発イビキ親父の苦情を云いに行っていた。 私は次の日から痛み止めに加えて強めの睡眠薬を戴いて退院まで凌いだ。
 
 
イメージ 4
 退院の前日の所持金。
手術の次の日にナースに付き添ってもらい売店で千円使った事が後にこの買い物を後悔する事になると云うのは¥銭の事である。
手術後のICUに居る間、荷物は預かれるが貴重品は預かれないので一旦持って帰る様に云われた。しかし『2千円までなら預かれますよ』と云われたので、現金2千円とTVカード(千円分)をナースに預かって貰い、財布は妻に持って帰って貰った。しかしその後、妻には病院へ来るなと云った。 私の住む家から病院までは往復するだけで4時間半を要する。電車賃も勿体ないし家には小さな子供も居るのだ。 故に残った2千円とTVカードで入院生活を送る決意をした。
最初に千円使ってしまったので残り千円とTVカード。 毎日の唯一の愉しみは¥217-のスターバックスのコヒー。それをチマチマ一日掛けて飲む。 
そしてタバコ。 苦しくて苦しくて・・・手術の次の日に個室に移ってからタバコを吸いたくて喘いでいた。 やめれない・・・もう無理だ。吸わなくても病気になる時は病気になる。それよりもこの苦しみのストレスの方が身体に悪いのではないか。
自分に都合の良い解釈をし、そして決意する。 ナースに当日の採血等のタイムスケジュールを聞き、見付からない様に私服に着替え静かに病室を抜け出して外のコンビニへ行った。 頭はガンガンしてやはりふら付く。 コンビニでタバコを買った時の達成感に酔いしれた。 直ぐに病院の横の公園でタバコの煙を燻らせ味わった。 あぁ・・・・何て旨いんだ。
所持金は¥500円を切ったのでTVカードを現金化したら千円になった。
毎日1本の\217円のスターバックスのコーヒーを買うと退院まで持たないのでランクを落として¥170円のコーヒーにし、タバコを計算しながら吸った。
入院は術後2週間と云われていたが、術後一週間後には造影MRIやホルモン試験等のスケジュールを全て完了していたので『先生、自宅安静するので帰らして下さい』と頼み込んで早めに退院させて貰った! 強引に退院する事になったが、退院の前日の所持金は¥184円。 ¥170円のコーヒーを買い残りのタバコは3本。 あ~何とか乗り切れた。 このギリギリの生活が愉しかった!
 
 今回の脳下垂体腫瘍手術は、開頭手術はリスクが大き過ぎるので経蝶形骨洞手術を行った。 なので全ての下垂体を取る事は出来なかった。 このケースの場合19%の患者が3年~5年後に再び同じ手術を行っているらしい。 先生はまた腫瘍が大きくなったら同じ処置をするかガンマーナイフで焼き取る方法を考えていると云ってた。 私はこんな痛い想いは二度としたく無いが、今回の手術で視界が完全に回復し、かつて老眼だと想っていたものまで治ったことに満足している。眼鏡無しで本を読んだり携帯の文字を読めるなんて最高の気分である。 もし開頭術で下垂体を全摘した場合は一生ホルモンを打ち続けなければならなかったし色んな合併症も発症していた。 
先生の判断に感謝している。流石は神の手!
 
 
 
 
 
温室の植物
イメージ 5
 想像していたが、それでも辛い・・・
私が長期出張する場合は自動潅水と妻の手潅水で凌いで来たが、どうしても根腐れを起してしまう。 今回は長期入院になりそうだったし季節的にも恵まれていたので自動潅水を止め、全ての鉢を手潅水で管理する様にと妻に頼んだ。 天候や気温毎に細かな管理法を作成し種別に好む水の量を教えて入院したが、やはり難しかったか・・・・・
完全な私の判断ミスである。 やはり自動潅水に頼るべきであった。
高山性温室では恐らく何度か蒸らした様だ。スマトラ系原種は真っ黒になって全滅。ボルネオ系原種も組織の柔らかい頂芽付近が真っ黒に腐っており地際からも真っ黒に腐りかけている。復活は無理だろう。 そしてドライアウト。 水切れなら潅水すれば直ぐに元気になるが完全にドライアウトしてしまうと処置法は無い。ゆっくり枯れて行く。 小さな鉢は壊滅状態である。
 
 
イメージ 6
 慌てて腰水したけど焼け石に水。 と云うかもう枯れてるか・・・
記念にN.lowiiの上位袋の写真を撮ってみた。 私のコレクションは自分で選別した物の他にマニアに無理を云って譲って戴いた個体が多い。 貴重な一点物を譲って下さったマニアの方には申し訳無い気持ちで一杯です。
そしてこれほど落胆した事はない。 普通に売ってるクローンなら買い直せば済むけど、今回失った個体は特別なものばかり。 二度と手に入らない。
特にN.macrophyllaの実生は私が買い占めた感があるので国内にマクロフィラの実生個体は残って無い。 
今回は流石にもうネペンテスを栽るのが嫌になった。 ちょっとネペンテスから離れて生き残った交配種を細々とやる程度にしよう・・・
ビカクシダは流石に強いみたいで、殆どの株が無事であった! 
 

N.x alisaputrana #2.

0
0
イメージ 1
Nepenthes x alisaputrana #2. (N.rajah x N.burbidgeae)
This N.x alisaputrana #2. was selected  by me, from among many seeds grown. Seeds from Bkt.Banbangun G.Kinabalu.
 
 たった2週間入院してるだけで沢山の植物を失ってしまった。
第一の原因は高山性温室を何度か蒸らしてしまったと推測している。失った高山性種の枯れ方を見ると頂芽付近の組織の柔らかい部分が黒く壊死しており、また茎の地際から上に向かって真っ黒に壊死していた。
第二の原因は完全なドライアウト。 植物体がドライフラワーになって枯死した。
スマトラ原産の高山性原種は草体が細いので壊滅状態であるが、僅かに生き残っている苗もあるので今後のトリートメントで元気を取り戻してあげたい。
深刻なのはボルネオ原産の高山性種・・・・・・・
キナバル産のN.edwardsianaは完全に全滅(何故かトンブユコン産のN.edwardsianaは辛うじて生きていた)。 N.villosaや実生個体のN.macrophyllaもほぼ全滅。頂芽付近と根部から黒く腐り始めていた。細胞が生き残っている中間部分を切って挿したが日毎に細胞の壊死が進んでいる。もはや復活は無理だろう。 悔やまれるのはBkt.LamouのN.villosa。擂鉢型の捕虫嚢が特徴的な稀少個体である。それにトンブユコン産のN.x harryanaとBkt.SayapのN.x harryana。 言い出すとキリが無い・・・
交配種や交雑種は無事な個体が多かった(ドライアウトしたものは仕方無し)。
すっかり栽培意欲が無くなり新たに植物を導入する気も無いが、今回はアリサプトラナの中から選別した私のナンバーズの一つを書いてみる。
そう云えば今日でこのブログも7周年目を向かえる。 なんか凄いなっ!
 
 
イメージ 2
 8.Jul.2013 N.x alisaputrana #2.
去年の初夏、捕虫嚢の蓋が開いて間もない写真。 アリサプトラナ特有の丸くて大きな口が最高である。 
 
イメージ 3
 8.Jul.2013 N.x alisaputrana #2.
横から。サイズの割りには圧迫感があり大きく感じる。とにかく最高!
 
イメージ 4
 8.Jul.2013 N.x alisaputrana #2.
前から。 唇のストライプが少ない個体であるが唇の巻き込み方が私の好みで、捕虫嚢もかなり良い形だと想っている。 そしてこの個体の最大の評価は・・・
 
イメージ 5
 26.Jul.2013 N.x alisaputrana #2.
時間が経つと捕虫嚢が黒くなってくる。まだまだこれから!
 
イメージ 6
 11.Aug.2013 N.x alisaputrana #2.
徐々に黒くなって行く。 うわぁ!凄く格好良い形! 堪らんっ!!!
 
イメージ 7
 26.Jul.2013 N.x alisaputrana #2.
何故か写真を撮ると色が飛んで薄く写ってしまうが実物は凄く黒いんだよ!
これが私のお気に入りのアリサプトラナ・ナンバーズの2番目! 最高である。
 
イメージ 8
 11.Oct.2014 N.x alisaputrana #2.
植物体。退院後に撮った写真。現在の直径は85cm。今年の春まで6号鉢で栽っていたので草体の重みでよく鉢が傾いていた。今年の4月中旬頃に8号鉢に植えてあげた。本当なら根をよく張るアリサプトラナなら10号以上の鉢に植えてあげないと本来の大きな捕虫嚢を着けてくれないのかもしれないけど、栽培面積に限りがあるので大きな鉢は難しい・・・
以前は硬質の鹿沼土(中粒)とベラボンを9:1の割合で植え込み、上から腐葉土を盛った用土にコーヒーや油粕等を生育期(5月~10月)の間に定期的に与えていた。 今回の用土は硬質鹿沼(小粒)を主体にパーライト、ベラボン、セラミスを6:1.5:1:1.5で植え込んでみた。そして上から腐葉土を盛り、今回は試験的に富士砂を多めに振り掛けてみた。自生地のウルトラマフィックをちょっと意識したんだけど、何だか余り効果が無さそうな気もする。 
鉢も僅かだが大きくなったし来年は植物体の直径が1mを超えて巨大な捕虫嚢を着けてくれると良いなぁ!
 
イメージ 9
 21.Sep.2014 N.x alisaputrana #2.
入院直前の写真。蓋を開いて間もない捕虫嚢。 少し小さかったけど最高の形!
やはり今年の春に植え替えたばかりだから袋が少し小さくなったかな。 植替えの時、6号鉢に根っこが廻り鉢からなかなか抜けなかった。抜く時にブチブチ音を立てて根が千切れたからね。 抜いたら見事な根鉢になっていた。 
 秋も深まり太陽の角度が随分低くなった。温室に入る日照時間は段々減ってゆき12月中旬になると日が入らなくなる。家では冬になると植物の成長が止まるので園芸活動もしなくなる。 その間に頭を冷やし、また来年の春にはウツボカズラ栽培のモチベーションが上がっている事を望む。
今はショックが大き過ぎて何も欲しくない・・・・・ 
 
 
 
 
~チーコ♪の参観日~
イメージ 10
私が入院している間、妻がチーコ♪の参観日に撮って送ってくれた写真。
やはりチーコ♪は私に似て全然落ち着きが無い子の様だ。
集中力も全く無い。私も子供の頃それをよく言われたなぁ・・・・・
チビっ子のP-仔♪も参観に行ったんだね。
ちっちゃいからヘルメットの上に立って参観したんだね。

N.x trusmadiensis G.Trus Madi #1.

0
0
イメージ 1
Nepenthes x trusmadiensis #1. Gunung Trus Madi 
 
This Nepenthes x trusmadiensis#1. looted cut plant was selected by predecessors because of good-looking scores of years ago.
Which was originally collected in natural habitat elevations of 2,450m above sea level on Gunung Trus Madi,even before listed on CITES.
 
 最近は以前の様にがむしゃらに働かない様に気を付けている。 
術後に失明しても後悔が無い様に家族の表情を出来るだけ鮮明に目に焼き付ける様に意識しながら日々を謳歌して生きているつもり。 身体は故障だらけでしんどいけど毎日が愉しく時間はあっと云う間に過ぎて行く。
 
 さて今回のN.x trusmadiensis #1.の栽培記録は初めてになる。
私の本種への想い入れはとても強いものであるが、この個体は自生地で6個体しか確認されていないN.x trusmadiensisの中で私が最も格好良いと想っている個体。今となっては由来は不明であるが、大昔に現地採取された挿し木が国内に現存していたものを運良く入手出来る事が叶った。 2009年の暮れか、2010年の正月に小さな脇芽挿し木を当方のN.macrophyllaと交換して入手したと想う。 
 
 
イメージ 2
 11.Aug.2011 Nepenthes x trusmadiensis #1.
私の記憶では発根した脇芽挿し木苗を入手したと想うが、なかなか想う様に育たず、アダルトからの脇芽増殖苗だとは想えないほど育成に苦労した。
画像は入手後1年8ヶ月を経過しているがようやく大きな葉を展開してくれた。
 
 
イメージ 3
 12.Jun.2012 Nepenthes x trusmadiensis #1.
入手後2年以上経ってもこの有様。 画像に写っている黒く枯れた古い葉は入手後に展開した最初の葉である。 葉の枚数を数えてみると成長過程が判る。 2年間で約5枚しか葉を展開していないと云う事。 
この親株は現地では有名な個体で、徒長した茎が分岐を繰り返し数十メートルにも達し、近くの樹木を3本も飲み込んで樹木の樹幹を陣取っている株である。 
しかし当方ではなかなか上手く育たず、当栽培下ではN.macorophylla,N.villosaといった高山性原種の難物以上に成長が遅い・・・・・
 
 
イメージ 4
 27.Jun.2014 Nepenthes x trusmadiensis #1.
入手後4年と半年以上経過した現状。 なかなか育たない・・・
葉は3ヶ月に1枚しか展開してくれない。 当方では真冬の4ヶ月間は日照が無くなるので、1年に3枚しか葉を出さない。 古い葉は去年の秋以前の葉なので新しい葉の展開と引き換えに古い葉が枯れてしまう。なので常に3枚~4枚の葉しかついていない。
私は栽培技術がまだ発展途上な未熟者であるが、ボルネオ高山系の栽り方は感覚を掴み成長を爆発させる術を身に付けたと想っていたが、この鉢は上手く行かない。 ネペンテスは成長が遅い植物であるが葉の状態や展開スタンスを見れば用土の状態は把握できる。 調子が落ちたなと想ったら用土の濡らし具合やマテリアルを改善してやると草体は直にレスポンスしてくれるので対応出来る。 近年はボルネオ高山系に関しては栽培が困難だと感じた事があまり無い。
しかしこの鉢は特別。 用土を濡らしても乾かしても、マテリアルを変えても生育は何も変わらない。 マイペースでゆっくりと成長を続ける。 
私もこの鉢を見習ってゆっくりと暮らしたいなぁ。
それよりも、このままだったら私の生きている内に上位袋を拝めないかも!
 
 
イメージ 5
 27.Jun.2014 Nepenthes x trusmadiensis #1.
まだ小さな下位袋であるが素晴らしい遺伝子を魅せてくれる。 私が維持している他のN.x trusmadiensisの下位袋はこれほど口(牙)を発達させなかった。
 まぁ、こいつがゆっくりするんなら私ものんびり待ちますよ。
 
 
 
 
  梅 雨 も 明 け る ね ~
イメージ 6
私が大好きな梅雨も終り紫陽花の花もおしまい。
 梅雨が明けると暑くなるね。
私達が子供の頃は現在の様に暑くならなかった。
我々が地球の環境を壊してしまい沢山の動植物を絶滅させ
そしてわが子にも辛い環境にしてしまった。
 
 
イメージ 7
今 は 家 族 と 居 れ る 事 が 幸 せ 

P.ridleyi f.narrow leaf

0
0
イメージ 1
 4.Dec.2013 Platycerium ridleyi f.narrow leaf / I Love Ferns Shop
 
暑い・・・しか云う事が浮ばない・・・
40歳を越えてから急速に身体の衰えを実感する。 それに病気も増える一方。 痛風、糖尿、腎臓疾患、各関節のヘルニア。そして脳腫瘍。
視力の低下する速度がとても速く現在は携帯電話の文字も見えない・・・
 
 さて今回は去年導入した新しいビカクシダ・リドレイの栽培記録を。
去年の11月にチャンタブリのWannaにP.ridleyiの品種2つを注文した。
一つはP.ridleyi f.narrow leaf (I Love Ferns Shopでの商品名は"Tin frond")。
そしてもう一つは近年タイのチャンタブリを中心に爆発的に広まっていた謎の品種
(I Love Ferns Shopでの商品名は"Crested & long frond")。
その二つの品種のとにかく大きな個体を注文した。何故大きな個体を注文したかと云うと、私は栽培が下手な上に当栽培環境はビカクシダにとって劣悪極まりない場所であるからだ。 そもそもタイのチャンタブリなんて通年の最高気温は平均33℃、最低気温は平均22℃と云うもの。 一方、日本本州では最高気温は40℃を超え、最低今は氷点下になる。 巨大な草体になるビカクシダを日本の四季の下で育てるには大きな温室を持つ限られた人しか無理。 私の栽培環境も最悪な部類に入る。 冬は寒い上に全く日照が無く、春から秋は田舎特有の害虫天国。
当方では特にリドレイを春から秋に掛けての成長期に害虫から守る事が不可能なので、育成が想い通りに行かない。 自分の寿命も考えてここは大きな株を!と想い注文した訳である。 しかし、Wanna曰く『現在は販売用に大きな株が無く小さな苗しかない』との事・・・ 仕方なく小さいのを輸入した。
画像に映ってるラベルには"Crested & long frond"とあるが、彼女が発送時に双方のラベルを間違えて梱包したんだね。 
 Wannaは私の脳腫瘍の事で沢山の励ましを下さった。 とても尊敬している。
チャンタブリにはWannaのI Love Ferns Shop以外にも沢山のビカクシダ・ナーセリーが在るが、基本的にはタイ語のウェブサイトで、此方側からコンタクトを取っても完全無視される。 せめて『ごめんなさい。当方は国内販売オンリーです。』くらいの返事はして欲しいものだが、そういう国民性なのかもしれない。 でもそれくらいの方が幸せに生きて行けるのかも。資源の無い日本人は価格競争で互いを叩き合いイナゴの如く同業者を喰い尽くし一過性の競争に勝った後に残るのは失業者を増やすばかり。 休みも無く働いて死んで行く愚かな国民である。
 
 
イメージ 2
 16.Jun.2014 Platycerium ridleyi f.narrow leaf
輸入した時期が11月だったので、輸入時に有った貯水葉、実葉は冬の間に全て朽ちた。しかし元々が生育旺盛な種なので、3月中旬に吾温室に陽が入り始めた途端に新しい実葉を1対、そして貯水葉を展開してくれた。
もちろんナメクジとダンゴムシ対策に追われる日々が続いている。
 
 
イメージ 3
 27.Jun.2014 Platycerium ridleyi f.narrow leaf
うん!綺麗に貯水葉を展開して丸太を包み込んでくれた。 反対側からも新しい貯水葉が展開している。 ビカクシダ・リドレイは板付けよりも丸太仕立ての方が美しいと想う。 苦労して害虫対策をして来たお陰で今度こそ完璧な貯水葉を作れる予感がして浮き浮きする!
 
 
イメージ 4
  21.Jul.2014 Platycerium ridleyi f.narrow leaf
出勤前に温室を覗いて肩を落とした・・・・・
反対側の貯水葉も順調に伸び、丸太を包み込む!と想ってた矢先に・・・
画像では判り難いが、これは表面からでは無く内側からの食害。 溶けた様な喰痕では無く、これは齧られた痕。 ダンゴムシである。 直ぐに手を打たなければ穴だらけにされ草体がいじけてしまう。
10日感覚でナメクジとダンゴムシの誘引毒を撒き、色んな殺虫剤を散布していたのに・・・
 この日、仕事から帰宅後直ぐに薬浴処理した。
ビカクシダは薬剤に弱い。下手に薬を使うと、害虫を駆除するつもりで使った薬が植物体そのものを傷めてしまうパラドックスに陥る事がある。 
スミチオン乳薬は草体を傷める事無く、ビカクシダに湧く害虫を殺す事が出来る良い薬である。 大きな80ℓプラ箱に希釈倍数約1,200倍程の薄めの薬液を作り、ほぼ全てのビカクシダに約1分~3分の薬浴処理を行った(P.vassei #1.は薬にとても敏感な個体なので薬浴処理しなかった)。 薬浴後は植物体表面に付着した薬液を流水で荒い落す。 これでビカクシダの貯水層に湧いていた害虫は全て処理出来る。 しかし殺せるのは付いている虫だけで、その後は直ぐに害虫が湧いてくる。
当日は最高気温も低く風も良く動いていたので薬浴処理には最高の環境であった。
 
 
イメージ 5
 22.Jul.2014 Platycerium ridleyi f.narrow leaf
翌朝、出勤前に温室を覗いて落胆した。 薬害である。
この個体だけに薬害が出た。 薄めの薬液、25℃前後の気温と充分な通気。
薬浴後は植物体表面を荒い流した。 完璧な薬浴処理だった筈なのに・・・
もうウンザリした・・・
しかし、この個体は薬に弱い事が解り勉強になった。 でもリドレイに薬を使えないとなると、当栽培環境下で今後の維持が絶望的だとも云える。
 
 
イメージ 6
 25.Jul.2014 Platycerium ridleyi f.narrow leaf
展開中だった左側の貯水葉は完全に腐り落ちるだろう。 新たに出ていた実葉も展開を停めたまま・・・
俺が下手糞なのか・・・? いや、そこまで下手糞じゃないと想う。薬の使い方も知ってる。 悪いのは害虫! 
私はPlatycerium ridleyiが好きで仕方無い。 ビカクシダの枠を越えて、植物全般の中でリドレイが好きで堪らない。 でも一度として美しい貯水葉を作った事が無い。 昔は水加減が判らなくて出来なかったけど今は水加減を知っている。 毎年必ず展開中の組織の柔らかい貯水葉をナメクジとダンゴムシに穴だらけにされてしまい、草姿が仕上がらない。 毎回腸が煮えくり立ち、冷静になってから『私の栽培環境下でリドレイを美しく育てるのは無理なんだ。 もうやめよう・・・』と挫折しているのにやめられない・・・
ビカクシダは栽培環境を選ぶ植物であるが、本種はその最たるものなのかもしれない。 国内でも害虫が出ない処は全く出ないのだから・・・
タイや南アフリカのビカクシダ仲間の処でも全く害虫が出ない処もあれば、私と同様に害虫にやられっぱなしの処もある。
さて、どうしたものか・・・・・
 
 
 
 
 
 
 
 ~ わ が 家 の 七 月 ~
イメージ 7
 O太♪は警察官になるのかな?
本当の正義の味方になって悪い奴を取り締まってね!
去年まではウスタナクになって『全員殴り殺す』
なんて云うから心配してたけど。
チーコ♪は妻の誕生日に暖かいメッセージを書いてあげたんだね。
ママも喜んでくれたかな?
 
イメージ 8
 P-仔♪ 何だか一番凶暴に育ってしまったね。
もう3歳になるのに1歳半の乳児ほどの身体なんだって。
もうすぐ入院だね。 可哀想に・・・
 
イメージ 9
 子供達は夏休みで愉しい事がいっぱい。
私も子供と一緒に遊びたいナァ!
P-仔♪は3日間の検査入院。 可哀想・・・
保護者が24時間体制で付いていなければならなかった。
妻も3日間ごくろうさま。
 
 
イメージ 10
子供達は夏を満喫中~♪

P.superbum

0
0
イメージ 1
 Platycerium superbum 15.Jul.2014
 
 最近は視力の低下が著しく、頭痛が激しい。 頭痛は作業現場の高い温度と心拍数に比例してる事が判る。 脳腫瘍のせいか。或は他の原因か分からない。
強引に身体を休める事に専念しているが身体の不調が日毎に増している。
出来るだけのんびりしよう。 妻が『余計な事は何も考えないで』と云ってくれているので、今は甘える事にしている。
【適当】と云う素敵なスタンスにで生活している。就寝中に頭痛が酷く眠れない日もあるが結構自由にやらせてもらってるよ。
TVでニュースを観て、好きなアニメのDVDを観賞する。 植物の世話は二の次かな・・・?
ブログはずっと書きたいなぁと想っていたが今まで時間の都合でなかなか書けなかった。 書くのは面白いし、その時の気分や子供の成長を読み返すと面白い。
そして、このブログに世界中にファンが居てくれるのも嬉しいし、私がブログを書く事で植物の流通に影響があるなんて、面白いではないか。
ちょっと詰めてブログを書きたいな!と想ってる。
 
 
 
イメージ 2
 11.Jul.2010
前回の栽培記録から久ぶりの記録になるね。
この個体は私が初めて買ったビカクシダの一つ。 2008年、南十字星さんから
対陰性があり寒さにも強い、初心者用にとチョイスして戴いた品種である。 
最初は握り拳ほどしかなかった植物体も月日の経過で少しずつ大きくなったので
2010年にH45cm x W30cmの大きなヘゴ板に取り付けてみた。
 
 
イメージ 3
 21.Mar.2014
入手してから5年9ヶ月経った。 当方ではネペンテスの鉢を並べている棚の上部にビカクシダを吊るして管理しているので肥料を使えない。 ビカクシダに潅水した時に零れ落ちた水がネペンテスに掛かってしまうからだ。 ネペンテスは栄養塩類が多いと直ぐに肥料焼けして枯死してしまう。 
それにビカクシダに肥料を与えると急激に大きく成ってしまう。 本当は大きく育って欲しいのに、大きく成ってしまうと栽培環境上の問題で維持が出来なくなる。
最大限に育った植物体を我が家で維持するなんて想像も出来ん。
何とも歯痒い想いである・・・
 
 
イメージ 4
 21.Jul.2014
肥料無し、冬季は日照ゼロと云う不愍な我が家でも何とか育ってくれている。
幅はとっくに1mを超えている。 この個体も私に色んな事を教えてくれた。
P.superbumは強い光に弱くて直ぐに葉焼けしてしまう。 4年程前、出勤前に屋外に出して帰宅してみるとバナナの様に黄色くなって酷い葉焼けを負わしてしまった。其の後は成長が止まり、やっと出て来た貯水葉の芽をナメクジに舐め取られて1年位くらい愚図ついた。 水遣りも教えてくれた。 潅水のタイミングや方法を知らず根腐れもさせた。 画像を観れば判るが貯水葉が新たに展開し、古い貯水葉は枯れて内側に巻き込む事で余分な水を防いでいる。自生地個体は王冠の様に広がった若い貯水葉で水分を受取る、古くなった貯水葉は溜め込んだ落ち葉を抱かかえて丸く縮まり、植物体深層部に必要以上に水が入り込まない様にしているんだ。
私は何も判らず、枯れこんだ古い貯水葉が汚らしいからと切除し真上から水をたっぷり与えていたので根腐れさせてしまった。 また夏季の高温時は中心部に溜った水が40℃近くのお湯になるので根茎を茹でている様なものだ。 その後は毎日夕方に新しい貯水葉の王冠の上からサッと水を掛ける潅水法を繰り返している。
 しかし、末っ子のP-仔♪は凄く悪そうな顔をしているな・・・
 
 
イメージ 5
 21.Jul.2014
俺の握り拳ほどしかなかった小さな苗が随分と大きく成ったものである・・・
これだけ大きく成っても未だに胞子葉を出さない事が悩みである。 色んな人の栽培品を観ているが、みんなは割と小さな植物体でも胞子葉を出しているのに。
個体の形質なのか、私の育て方が悪いのか、判らない・・・・・
何時までもこの巨躯の維持は出来ない。せめて胞子葉を見るまでは!と考えているが今年の秋には更に一回り大きく成るのである。 来シーズンは維持出来なくなるので放出しなければならない。 どうかお願いだから胞子葉を出して下さい。
 今まで温室で植物の撮影をすると云うと長女のチーコ♪が喜んで付いて来たものだが、今は撮影を誘っても『え~・・・』と面倒臭がる様になった。 替わりに末っ子のP-仔♪は私が温室に行くだけで付いてくる様になった。 P-仔♪は私の栽培品のひとつN.ampullaria - Red Moonをとても気に入っており『パパ・これおうちにもって帰っていい?』と云って美しい捕虫嚢を何度か引き千切ろうとしていた。私が見ていない隙に袋を握り潰していたり、長く伸びた袋の蔓を振り回して遊んでいたり・・・何度も怒ってるんだが云う事を聞かないよ・・・
 
 
 
 
~ チ ビ 達 の 夏 休 み ~
イメージ 6
毎日愉しそうだね。
汗だくになって走り回ってプールに行って泳いで。
泣いて笑って色んな想いでが出来るね。
毎日妻が子供達の出来事を写真で見せてくれる。
私も参加したいねあ!

N.lowii x truncata #2.

0
0
イメージ 1
Nepenthes lowii x truncata #2. - 1st.generation / Exotica Plants
 
 N.lowii x truncataは私が愛して止まない交配種である。
昔の私は原種あるいは自然交雑種にしか興味を持てなかった。
栄養塩類が殆ど無い厳しい自然界で淘汰を乗り越え進化した原種はどれも奇抜なデザインをしており非常に魅力的に想えた。また原種同士が互いに開花時期を変え自生地を住み分ける事で生殖的隔離を行っているのに、時として交雑が起こり淘汰されず成熟するものが現れる。
そう云うものに感動し栽培意欲が駆り立てられた。 
交配種と云うのは交配元の奇抜な遺伝子が薄れてしまうのが常であり、それらを私は軽蔑し見ようともしなかった。偏見である(しかしながらN.'Dyeriana'やN.'Mixta'等を大事に育てていたのだから目茶苦茶な思考である)。
しかしN.lowii x truncataの栽培品を観た時に私は強い衝撃を受けた。
正しく目から鱗が落ちた瞬間であった。この品種は交配元の良い部分だけを取り込んだ最高傑作である。 以後は交配種の魅力が解り色んな交配種に手を出したものである。 
このN.lowii x truncata #2.はExotica Plantsが最初に交配した実生個体群の中から、厳選した個体の一つである。
 最初に見付けた至極の個体#1.は口が大きく開き唇(peristome)が水平になるタイプであり、明るいライムグリーンの袋筒に黄色い唇と鮮やかなコントラストのストライプの色合いが最高であった。
しかし残念ながら地際を菌核菌に侵食されているのに気が付くのが遅く、立ち枯れさせて失ってしまった
当時、本種を含むオーストラリアからの輸入個体を菌核菌で失ってしまう栽培家が相次いでいたが・・・
 
 
イメージ 2
 10.Jan.2012   挿し穂を入手後、約1年半後
やはり生育は旺盛で一気に育ち茎も逞しく太った。
 #1.を失ったのは相当にショックが大きかった。素晴らし過ぎる捕虫嚢。そしてその個体は二度と手に入らない・・・
しかし2009年当時はまだ本交配種を維持されている趣味家が国内にも数名残っていた。 この#2.は本交配種を維持されていた栽培家から譲って戴いたものである。 この#2.は失ってしまった#1.に捕虫嚢の形が酷似(流石に色彩までは違っていたが)していたので、維持されていた趣味家に無理を言って1年越しで脇芽を分譲して戴く事が叶った。 分譲して下さった栽培家は随分前にネペンテス園芸から撤退されてしまったので、私はこの素晴らしい個体を維持し続け増殖し後代に残したいと考えている。
 
 
イメージ 3
 10.Jan.2010
上記2枚目画像の草体に実った捕虫嚢。 この形・・・素晴らし過ぎて堪らない。
 
 
イメージ 4
 8.Jul.2012
日照さえあれば連続して捕虫嚢を着けてくれる。 唇の大きさや口の開き具合、水平に広がる唇に入るストライプの具合。 #1.と酷似している!
また季節や栽培環境で色合いも#1.に似る事がある。
本当に素晴らしい個体である。 絶対に失いたくない個体である。
増殖し、放出して他所でも維持して欲しい個体なのであるが全く脇芽を出さない。
 
 
イメージ 5
 19.May.2013
この#2.は季節や栽培環境で色んな色合いを魅せてくれる。 美し過ぎる・・・
今回は写真を選ぶのに苦労した。入手後4年と3ヶ月経つのに栽培記録は今回が初めてになる。 素晴らしい捕虫嚢の写真を沢山撮り溜めていたがブログの容量2MBに納まらない。 仕方なく全体的に捕虫嚢の形が判る写真だけをギリギリ容量を落として写真を載せる事しか出来なかった。
 
 
イメージ 6
 8.Jul.2013
大きな 捕虫嚢。 実はこの鉢は5号と云う小さなもの。 好きだと云ってるくせに、有機物を含まない鹿沼土単植えで小さな鉢に閉じ込めて一度も植替えも行っていない。本種は根張りが凄く大きな鉢で植えると1m近いロゼットを形成する。故に草体を小さく保ち吊り鉢にして管理している。 葉柄は15cm前後程の小ささを保たせている。 それでも充分に見応えのある大きく素晴らしい形の捕虫嚢を着けてくれる。 本当に申し訳無いと想う。10号鉢に植えて根を目一杯張らせて上げたい。 そしたらもっと大きく素晴らしい捕虫嚢も魅せてくれるだろう。
 
 
イメージ 7
 6.May.2014
今年の春に6号鉢に鉢増ししてあげた。 たった1号大きくしただけ・・・
少し口が大きめの中位袋っぽい捕虫嚢が一つ出来た。 大きくて迫力満点の袋!
順光での撮影だったので色が飛んだ画像になったけど、色鮮やかなグラデェーションは判るかな?
 
 
イメージ 8
 6.May.2014
栄養素全く無し、鹿沼土(小粒)+パーライト+セラミスだけの砂漠的用土に超辛目の管理。 拘束されて無理に小さくされている草体が痛々しい。
でも棚に置く面積は無い。 このまま維持するしか無いのである・・・・・
 
 
イメージ 9
 21.Jul.2014
本当に素晴らしい交配種である(順光の撮影は駄目だね、色が飛ぶ・・・)! 
ウツボカズラ園芸家の中には原種、交雑種至上主義の方が結構多い。私もどちらかと云うとその傾向が強い。 しかしこの交配種を見れば考えが変わる筈!
いやぁ~堪らんナア!
 
 
 
 
 
 
~ チ ー コ ♪ の 夏 休 み ~
イメージ 10
夏休みの宿題で観察日記を書いているよ。
でも何時もお寝坊さんだから朝顔も萎れてしまってるね・・・
 
 
 
 
 ~ For Recreation ~
Leon The Professional - Shape Of My Heart
 
He deals the cards as a meditation
And those he plays never suspect
He doesn't play for the money he wins
He doesn't play for the respect
He deals the cards to find the answer
The sacred geometry of chance
The hidden law of probable outcome
The numbers lead a dance

I know that the spades are the swords of a soldier
I know that the clubs are weapons of war
I know that diamonds mean money for this art
But that's not the shape of my heart

He may play the jack of diamonds
He may lay the queen of spades
He may conceal a king in his hand
While the memory of it fades

I know that the spades are the swords of a soldier
I know that the clubs are weapons of war
I know that diamonds mean money for this art
But that's not the shape of my heart
That's not the shape, the shape of my heart

And if I told you that I loved you
You'd maybe think there's something wrong
I'm not a man of too many faces
The mask I wear is one
Those who speak know nothing
And find out to their cost
Like those who curse their luck in too many places
And those who fear are lost

I know that the spades are the swords of a soldier
I know that the clubs are weapons of war
I know that diamonds mean money for this art
But that's not the shape of my heart
That's not the shape of my heart

カードを手にしてる時,男は無心だ
何も考えず,己と向き合っている
相手は思いもしない
今自分と勝負しているその男の目的が
勝って手にする金でもなく
周囲から受ける称賛の言葉でもないなんて
男の目的はただ一つ
その「答え」を知ることだ
幸運(チャンス)という,人知の及ばぬ,聖なる幾何学
確率という,目には見えない法則
そこから導き出されるその「答え」を
男が配るカードの数字が教えてくれる

そうだわかってる
スペードが象徴するのは,兵士が手にする剣(つるぎ)の形
クラブの形は,戦いで使う武器の棍棒
ダイヤは,ギャンブルがもたらす金だけど
それでも,そんなもののために生きているんじゃない
俺という人間はそんなものじゃはかれない

男が手にしているのは
ダイヤのジャックかもしれないし
スペードのクイーンかもしれない
その手の中にキングが隠れていることもある
だけど,あの記憶は薄れていく

そうだわかってる
スペードが象徴するのは,兵士が手にする剣(つるぎ)の形
クラブの形は,戦いで使う武器の棍棒
ダイヤは,ギャンブルがもたらす金だけど
それでも,そんなもののために生きているんじゃない
俺という人間はそんなものじゃはかれない

ポーカー・プレイヤーとして生きてきた
だから気持ちをなかなか表に出せない
愛してるなんて言ったら
そんなのらしくないと思うだろう
相手によって態度が変わる
そんな器用なヤツじゃない
相手に表情を読まれないよう
常に仮面をかぶってる
たった一つ,ポーカー・フェイスという名の仮面を
プレイしている時,喋る奴はなにもわかってない
そしてそのことを身を持って知ることになる
あちこちでツキに見放されたと嘆く奴や
怖れに飲み込まれる奴と同じように
そういう奴らは身を滅ぼすんだ

そうだわかってる
スペードが象徴するのは,兵士が手にする剣(つるぎ)の形
クラブの形は,戦いで使う武器の棍棒
ダイヤは,ギャンブルがもたらす金だけど
それでも,そんなもののために生きているんじゃない
俺という人間はそんなものじゃはかれない

誰もが知ってる名作【 Léon】の主題歌
切ない愛
命は刹那
暖かい・・・
 

Nursing aseptic culture clones

0
0
イメージ 1
 Nepenthes rajah,Thomas Alt clone
 
ネペンテスについて、私の使える少ない時間内で【 極 袋 】に臨むスタンスは、国内外のナーセリーから販売されている様な5cm前後の実生苗を沢山導入してその中から選別したり、園芸家が維持されている至極の個体を分譲して戴くというもの。 
自家受粉に播種、実生育成なんて気が遠くなりそうだし、それを実行する時間も心的余裕もない。 それに栽培スペースは限られているので現実的ではない。 
今の私のやり方でも【 極 袋 】の終着駅は見えていないのに、それ以上に手を広げて実生育成だなんてナンセンスだと感じていた。 
でも近頃は花粉の媒助を意識してみたり、播種や無菌培養等と少しやっていたりする。 この行為は私の【 極 袋 】とは少しベクトルが違ってくる。
私は【 極 袋 】とは別にネペンテス園芸の価値観の底上げとハイランダーの育成を目指している。 
かつてインターネットの普及とともに失われてしまった高山性ネペンテスの価値観は取り戻せた。 
しかしハイランダーが育たない・・・
最初は夢中になっている入門者達は約3年で消えてしまう。 大体3年目の梅雨明けに止めてしまう・・・
『高山性ネペンテスは特別な植物じゃないんだよ、世話する時間が無い私でも育てられるんだよ』
当栽培環境はビショビショと乾燥を繰り返す厳しい環境。ドライアウト一歩手前や濡れ過ぎて根腐れ寸前は日常。夏季は充分に温度も下がらないし冬季は日照が無くなり全ての植物が成長を止める。 
『そんな中でも育ってるんだよ』と入門者を勇気付けたい気持ちと、N.rajah,Thomas Alt clone等、昔から在るクローンを大きく出来ている人が殆ど居ないので当方で大きくしてから放出する事で受け継がれて欲しいと云う気持ちからフラスコ出しの育苗をしており、播種にもトライする様になった。
 
 
イメージ 2
 17.Jun.2013 Nepenthes rajah,Thomas Alt clone
無菌培養瓶から出したら流水で良く洗い、脇芽だらけの極小苗をハサミで切離して苗床に"挿し木"する様な感じで植え込む。 ミズゴケは嫌いだけど1cm前後の苗の苗床には最適である。 濡らし過ぎると直ぐに傷んでしまい苗の根を弱らせてしまうので乾かし気味で管理する。 
 
イメージ 3
 27.Jun.2014 Nepenthes rajah,Thomas Alt clone
1つ上の画像から1年後。 特別な事は何もしなくても1年後にこれ位になる。
冬季4ヶ月間は日照ゼロ、最低温度は10℃を下回る。夏季の日中は湿度が50%を下回る事は普通で、温度は普通に30℃を超えている。
 
イメージ 4
 16.Aug.2014 Nepenthes rajah,Thomas Alt clone
真冬は完全に成長が止まり草体も弱ってしまうので春からの立ち上がりも遅く、当方では5月のゴールデンウィーク辺りからようやく苗が動き出す。 
そして成長の最盛期を迎えるのが8月中旬である。 皮肉な事に一番厳しい猛暑日にしか高山性原種を育てられない環境なのだ。 
もし冬季でも日照があれば春からの立ち上がりも早く今の2.5倍以上の成長速度が実現出来る筈である。
 
 
イメージ 5
 3.Dec.2011 Nepenthes lowii Mt.Mulu,Thomas Alt clone
こちらも山田食虫植物農園が30年近く維持されているトーマス・アルトのN.lowii Mt.Muluクローンである。 瓶出しの苗は弱小で根も無い。 少し硬く詰めたミズゴケに挿し込んで様子を見る。
 
イメージ 6
 15.Sep.2012 Nepenthes lowii Mt.Mulu,Thomas Alt clone
一つ上の画像から約10ヵ月後。 やはり成長は遅いが真夏に少し大きく成った。
この後、少し経つとミズゴケが傷んでくるタイミングで苗床から鉢上げする。
 
イメージ 7
 19.Jul.2014 Nepenthes lowii Mt.Mulu,Thomas Alt clone
一つ上の画像から1年8ヶ月も経つのに余り大きくなっていない。 
ネペンテスの種子を播種してから実生させるには無菌培養等の技術を除くと運次第であるが(どれだけ新鮮な種子であるか、播種する季節等)、実生後淘汰を乗り越えた幼苗の育苗そのものは特別難しいものではないと感じている。 それよりも苗床から鉢上げするのが私は苦手である。 同一クローンを同時期、同じ植え込みで鉢上げしてみると成長を加速させるものと愚図ついてしまうものが出る。 この画像は鉢上げ後に長く愚図ついており枯れるのではないかと想っていた鉢である。 長い膠着状態から脱し今年の春から突然成長を開始した。
ネペンテスは調子が落ちたなと想ったら根が傷んでいる場合が殆どなので即時植替えするのがポイントであるが、この画像のケースでは逆で、真新しい用土に時間の経過で共生細菌が湧き植物の根の成長を促していると考えられる。
 
 
イメージ 8
 29.Apr.2013 Nepenthes macrophylla,Thomas Alt clone
憧れのトーマス・アルトのN.macrophylla。 『マクロフィラ、マクロフィラ』と云ってる私にと、山田さんがトーマス・アルトのN.macrophyllaを勧めてくれたのはもう5年以上も前。 しかし一向に譲って戴ける気配がなかった。
この頃の山田さんは一人で農園を切盛りしていたのでとても忙しく、無菌培養瓶を専門業者に預け増殖を委託していた。 しかしその業者がいいかげんな人で、他所から委託されていた蘭の培養瓶は増殖していた様だが、山田さんが委託したネペンテスの培養瓶は5年間も放置され管理費だけ請求していた様だ。 山田さんが業者から培養瓶を返却してもらうと5年間、培地も交換されず増殖どころか苗も弱りきっていた様だった。業者から瓶を返却後すぐさま当方へトーマス・アルトのN.macrophyllaを送って戴いたが、苗は相当弱っていた様で培養瓶の残りのマクロフィラは馴化出来ず全て全滅した様である。 残念である・・・
現存するトーマス・アルトのN.macrophyllaは本田氏が栽り込んだアダルト株と私が譲って戴いた極小苗だけ。 プレッシャーが・・・・・
 
 
イメージ 9
 6.May.2014 Nepenthes macrophylla,Thomas Alt clone
今年5月6日、一つ上の画像から1年後の苗。 去年導入後、無事に馴化し夏の間に成長してくれた。当然その後の冬季は成長が止まり画像の一番新しい葉が今年最初に展開した葉である。 
う~ん、やはり冬季の4ヶ月間が勿体無い。 冬は植物育成灯を点灯したワーディアンケースに入れて冬季も成長させたいところであるが、屋内にケースを置かせて貰えるだろうか・・・・・
 
イメージ 10
 16.Aug.2014 Nepenthes macrophylla,Thomas Alt clone
今年8月、一つ上の画像から約3ヵ月後。 着実に大きく成っている! 
因みに昨日温室の温度計を見たら32℃だった。 苗床がミズゴケなので濡れない様に、シャワーが掛からない場所で管理しているので、高山性温室の中でも割りと暑く湿度も低い場所。
来年は鉢上げしなきゃならないんだけど失敗しないかドキドキするね。
 
 
イメージ 11
  暑い私の温室の植物を守り続けてくれる防湿ファン
 苔塗れになりながらも毎日降注ぐシャワーの中で鉢を冷やすのに絶大な力を発揮してくれている。 今の私の栽培法に無くてはならないもの。 このファン無しに上手く栽る自信が無い。 ありがとうね。
 
 
 
 
~ お 盆 だ よ ~
イメージ 12
 結局、今年のお盆は休まなかったね。
右の写真は7月に休んだ日に子供達と昼寝しているところを
妻が激写したもの。
あ~今年は家族で海に行けるかな?
 
イメージ 13
毎年恒例、近所の盆踊り
この日に限って仕事が遅くなってしまった。
大急ぎで帰宅してドロドロの作業服のまま盆踊りに出掛けたよ。
私は過労で疲れていたけど子供達の笑顔を見ると嬉しくなる。
  
イメージ 14
今月は資金繰りが厳しく金魚すくいもさせてやれなかった。
200円のたませんを3人仲良く食べたね。
俺も食いたかった~!
 
 
 
 
 The Beatles-Hey Jude
 
曲の由来については色々あるみたいだけど
ポール・マッカートニーがジョン・レノンの為に作った曲。
ジョン・レノンが愛する息子ジュリアン(ジュール)を励ます曲。
私が小さな頃から大好きな曲♪
曲の由来は辛いものだけど、なんだか元気が出てくる曲★
 
 Hey Jude, dont make it bad.
Take a sad song and make it better.
Remember to let her into your heart,
Then you can start to make it better.

Hey Jude, dont be afraid.
You were made to go out and get her.
The minute you let her under your skin,
Then you begin to make it better.

And anytime you feel the pain, hey Jude, refrain,
Dont carry the world upon your shoulders.
For well you know that its a fool who plays it cool
By making his world a little colder.

Hey Jude, dont let me down.
You have found her, now go and get her.
Remember to let her into your heart,
Then you can start to make it better.

So let it out and let it in, hey Jude, begin,
Youre waiting for someone to perform with.
And dont you know that its just you, hey Jude, youll do,
The movement you need is on your shoulder.

Hey Jude, dont make it bad.
Take a sad song and make it better.
Remember to let her under your skin,
Then youll begin to make it
Better better better better better better, oh.

Na na na na na ,na na na, hey Jude...
 
 
『ヘイ・ジュード ひるむなよ
  悲しい歌も楽しく歌えよ
  あの子のことを思い出してさ
  そうすればきっとうまくいくさ

  ヘイ・ジュード 恐れるなよ
  君はあの子と結ばれるんだ
  あの子を抱きしめてごらんよ
  そうすればきっと始まるさ

  つらくなったらいつでも ヘイ・ジュード いいかい
  たった一人でこらえようとするな
  だってそうだろう できもしないことを
  やろうだなんて 馬鹿げてるよ

  ヘイ・ジュード いい加減にしろよ
  あの子と出会ったからには つかまえてみろよ
  あの子を心に抱きしてみろよ
  そうすればきっと うまくいくから

  あれこれと工夫して ヘイ・ジュード がんばれよ
  人の助けを求めてるようだけど
  自分でしなくちゃ ヘイ・ジュード だめだよ
  なんでも自分でしなくちゃだめだ

  ヘイ・ジュード ひるむなよ
  悲しい歌も楽しく歌えよ
  あの子のことを思い出してさ
  そうすればきっとうまくいくさ』
 
なんて心のこもった曲なんだろう。
なんて優しい唄なんだろう。

N.x kinabaluensis G.Tambuyukon #3.

0
0
イメージ 1
Nepenthes x kinabaluensis G.Tambuyukon #3. (N.rajah x N.villosa)
 
This looted cut plant was selected by predecessors because of good-looking scores of years ago.
Which was originally collected in natural habitat on Gunung Tambuyukon,even before listed on CITES.
 脳腫瘍の手術をようやく実行する様である。 今年の三月、最初に発見された時点で腫瘍が大きくなり過ぎており視神経に接触している段階であった。 故に外科手術は当初から開頭手術を前提にしており、手術を行う上で視神経を傷つけないで腫瘍を摘出するのは難しいと診断されていた。 腫瘍が良性なのに手術を急ぎ失明のリスクを冒す必要が無い。 と云う事で経過を見ていたが、最近急に視力が低下し始めた。焦点を合わすのが困難になり左目の視野が随分狭くなってしまった。動いているものを目で追いかける事が難しくなった。 先生は私の目に障害が出始めた時点を手術の時だと云っていた。 来週から検査が続き9月6日には手術の日程を決めて行く感じになる。
開頭手術・・・お~怖っ!  嗚呼、お願いだから失明だけ避けて下さい・・・
 
 
イメージ 2
 29.Aug,2014 N.x kinabaluensis G.Tambuyukon #3. 植物体
頂芽と次に新しい葉をスリップスに吸汁されて葉が萎縮してしまった。
去年夏のある日、温室の水を出すのを忘れてしまい、たった1日で多数の高山性種ネペンテスを枯らせてしまった。 スマトラ系は地上部の殆どが枯れボルネオ系は組織の柔らかい頂芽付近が枯れてしまった。その後、殆どの個体が脇芽を芽吹き復活したが、その年の冬は仕事で多忙を極めノイローゼ気味になり植物どころじゃなかった。 放置された植物の多数をドライアウトで失ってしまった・・・
散々な悪環境の中で現存する個体は弱りきってしまった。 この個体も随分傷んでしまったが5月中旬頃から少しづつ元気になって来て捕虫嚢を一つ着けてくれた。
しかし少し見なかった間にスリップスに頂芽を吸汁されてしまった。 弱り目に祟り目。
 
 
イメージ 3
 本種の草姿は交雑元のN.rajahに酷似しているが、茎や葉柄から葉の中央脈、捕虫嚢に繋がる蔓に少し剛毛が生える事で植物体の区別が容易に出来る。 
しかし・・・随分と脱毛してしまったものだ。これではN.rajahと区別も付かない。 以前は毛が生えてたが今年5月頃から毛が無くなってしまったYO。
 
 
イメージ 4
 唇の細部
本交雑種は基本的にN.villosaの牙の遺伝子を受け継がないが蓋の首部分と巻き込んだ唇の淵に僅かであるが牙が伸びる。 しかし今回の捕虫嚢は牙があまり発達していない。 これでは只の形の悪い黄色いN.rajahでしかない・・・
一応この個体は私の選りすぐりのナンバーズの一つである。 次に期待!
 
 
イメージ 5
 N.rajah と N.x kinabaluensis
N.rajahがちょうど同サイズの捕虫嚢を着けていたので並べて比べてみた。
N.rajahが恰好良過ぎて見えてしまう・・・ 
 
 
イメージ 6
 N.rajah と N.x kinabaluensis
横から・・・何の言葉も思い浮ばない・・・ ショボッ・・・
 
 
イメージ 7
 今回は私の中で栽培が想い通りに出来ていない事、栽培に時間を作る事が出来ない事で至極の個体を台無しにしている状況を自虐的に書いてしまった。
しかし私にとってN.x kinabaluensisは夢の交雑種であり、現在においても加藤氏が時折ウェブで栽培品を見せてくれる程の至極の交雑種である。世界中のウェブを検索しても栽培品として本種を見る事は有り得ない。 
この個体は私の目で確かめて入手した至極の個体の一つ。 大きくして本来の姿を再現する事が私の夢だ。
 
 
 
 
~ 夏 も 終 わ り ~
イメージ 8
 8月地蔵盆
私の地元で地蔵盆の日にだんじりを出してお祭りをする。
最近は仕事の事や病気の事情で町内の寄り合いに顔も出せて無かった。
この日は仕事帰りに地蔵盆の子供祭りを手伝った。
町内に顔を出すのは久ぶり。頭痛が酷かったが我慢して
屋台で焼き鳥とフランクフルトを焼いた!
普段は仕事が終ると頭痛が酷く帰宅後は家で横になっているが
術後にどうなるか判らんし、仲間の姿を目に焼き付けておきたいって
想って無理してでも参加するつもりだった。
子供達も参加したよ。
屋台で焼き物してる最中は子供達と会えなかったけど
子供達は愉しかった様だ。 
 
 
イメージ 9
 8月27日 末っ子のP-仔♪が2回目の入院
最初は旅行気分で出掛けたが投薬されると血糖値が下がり
意識が薄れて嘔吐を繰り返した。
2泊3日も絶食で気分が悪くなる点滴だけ。可哀想過ぎる・・・
P-仔♪は約2週間後に3歳になるが未だ1歳2ヶ月の乳児の平均身長しかない。
前回の入院ではどの薬も効果が無かった。
今回の入院で有効な薬が見付かれば良いのだが・・・
 
9月5日 本日P-仔♪の病名が分った。
小人症だと診断された。難病指定されている病気らしい。
私は自分の遺伝子を呪った。
P-仔♪には本当に申し訳無い・・・・・
これから10数年毎日ホルモン注射を打ち続けなければならない。
先生は成長期を終えるまでに140cm台を目標に
治療を続けようと云ってくれた。 しかし難しい様である。
余りに可哀想過ぎる。 
今月17日から母が再び手術を受ける。
その頃、私も手術で入院している。
誰が母の手術の立ち会うのか、誰が私の手術に立ち会うのか。
もし神が居るのであれば救って欲しい。
もし、私が前世に悪行を犯したのであれば
償いは私一人で充分ではないのか?
私は嘗て妹を目の前で亡くした。
この時ほど辛い事は無かった。
私の前身が何を仕出かしたのか分からないが
まだ罰を受けなければならないのか?
神は本当に居るのか?
もし神が居るとしたら俺は神を殺してやる!
 
 
 
 
 
イメージ 10
毎年恒例の妻の実家でバーベキュー
この日に家族で海水浴に行くのが愉しみだったけど
今年は子供達が風邪気味で断念した。
長女のチーコ♪と『今年も海に行こうね』と約束したのに。
今年は叶わなかった・・・
 
 
 
 
 Beautiful name - GODIEGO
 
小さな頃から大好きな曲
今でも口ずさむ♪
いい曲だね。 優しい唄♪
Viewing all 101 articles
Browse latest View live




Latest Images